翔んでる警視正 平成篇 2 ゴンドラの花嫁 (文春文庫 く 3-10)
- 文藝春秋 (1992年12月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167402105
感想・レビュー・書評
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読書録「翔んでる警視正平成篇2」3
著者 胡桃沢耕史
出版 文藝春秋
p140より引用
“明治・大正・昭和と、まだ国民生活が、ご
く貧しく平凡なときは、それほど変態的な
欲望は複雑な様相を見せていなかった。”
目次より抜粋引用
“敢えて殺人を求めず
ゴンドラの花嫁
真犯人は伯爵令嬢
殺し屋のお値段
花嫁御寮はなぜ刺されたのだろ”
警視庁の腕利き刑事を主人公とした、短編
小説集。前六話収録。
優秀な警官を両親に持つがゆえ、大変な思い
をしてきた、主人公夫婦の子供。ある時母親が
子供にある才能を見出して…。
上記の引用は、変態性欲をテーマに書かれ
た話での一文。欲望の多様化や変態は、豊か
になった世の中に対応したものなのかもしれ
ませんね。
成長にしたがって、その体の形態をすっかり
変える生物の変化も、変態と同じ言葉が当て
られているのは、なんとも面白いことです。
薬物をテーマにした話もあって、20年以上
前でも、世の中の困りごとはそんなに変わっ
ていないように思いました。
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