翔んでる警視正 平成篇 2 ゴンドラの花嫁 (文春文庫 く 3-10)

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  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784167402105

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  • 読書録「翔んでる警視正平成篇2」3

    著者 胡桃沢耕史
    出版 文藝春秋

    p140より引用
    “明治・大正・昭和と、まだ国民生活が、ご
    く貧しく平凡なときは、それほど変態的な
    欲望は複雑な様相を見せていなかった。”

    目次より抜粋引用
    “敢えて殺人を求めず
     ゴンドラの花嫁
     真犯人は伯爵令嬢
     殺し屋のお値段
     花嫁御寮はなぜ刺されたのだろ”

     警視庁の腕利き刑事を主人公とした、短編
    小説集。前六話収録。
     優秀な警官を両親に持つがゆえ、大変な思い
    をしてきた、主人公夫婦の子供。ある時母親が
    子供にある才能を見出して…。

     上記の引用は、変態性欲をテーマに書かれ
    た話での一文。欲望の多様化や変態は、豊か
    になった世の中に対応したものなのかもしれ
    ませんね。
    成長にしたがって、その体の形態をすっかり
    変える生物の変化も、変態と同じ言葉が当て
    られているのは、なんとも面白いことです。
     薬物をテーマにした話もあって、20年以上
    前でも、世の中の困りごとはそんなに変わっ
    ていないように思いました。

    ーーーーー

  • 読了

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