陰陽師 太極ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-15)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528157

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  • 二百六十二匹の黄金虫◆鬼小槌◆棗坊主◆東国より上る人、鬼にあうこと◆覚◆針魔童子

    著者:夢枕獏(1951-、小田原市、小説家)

  • シリーズ第7弾。

    今回も、「虫愛づる姫君」の露子が登場します。平安時代を舞台にとった小説では、女性たちが現代の小説のようなしかたで活躍することがむずかしいと思うのですが、本書の露子のキャラクターには、そうした制限を越え出ていく痛快さが感じられます。エンターテインメント小説としては、成功といってよいのではないでしょうか。

    女性キャラクターは多く登場しないものの、それを補って余りある晴明と博雅の色気を感じさせる会話も、おもしろく読みました。

  • いつも通り、どこかで聞いた話ばかり。(^^;
    ま、オーソドックスな奇談が骨格になっていますからね。
    キャラクターのやりとりが楽しめれば、それで良しというシリーズじゃないかと思います。(^^;
    今回は「棗坊主」が良かったかな。

  • 2018.4.1(日)¥180(-2割引き)+税。
    2018.4.24(火)。

  • 今回はあまり盛り上がるお話が無かった印象。清明が他人の前では博雅に丁寧な口調になるという設定もいきなり出てきた気がする。今までそんなこと無かったような・・・。

  •  京都に出張したときに購入しました、陰陽師シリーズ。すらすら読めるし、続きが気になるしで途中でやめられなくなりました。
     それにしても毎回登場する清明と博雅の縁側の酒宴シーン、おつまみが美味しそうです。清明の自宅の庭を眺めながらが多いですが、この雰囲気も最高のおつまみだよなー、いいなーと羨ましがってます。

     「鬼小槌」。雪見酒を飲みながら、雪について語る博雅。好きだなぁ、この完成。私もこんな風に世界を感じたいなぁ。それにしても鬼達にも一目置かれる道満。すごいねぇ。

     「棗坊主」。ちょっと切ない最後でした。うん、でも良かったのかな。

     「東国より上る人、鬼にあうこと」。ほらー、だから名前を聞かれてもほいほい名乗っちゃいけないんですよね。みんなうっかり名乗ってますが、自分もいってしまいそうで心配。それにしても追われるのは怖いですね。

     「覚」。この方法、清明でないと無理ですよね。私は雑念だらけで頭を無にはできないので、即食われるなと思いました。

     「針魔童子」。最初の生命の話。人はいつ死ぬか、か。うん、答えが出ないですね。

  • 心のなかを描く巻。おどろおどろしいのが少なくてしんみり読める。

  • 最近、頭をフル回転させながら読む本ばかり読んでいるので、ちょっと息抜きに♪
    安定の楽しさ面白さで良いリフレッシュになりました^^
    著者があとがきで「いつ、誰がどこから読み始めても、いつもの風景が広がっている」と書いていましたが、この型通りの展開が『陰陽師』の何よりの魅力だと感じます。
    どの本を手にとっても、どこのページを開いてもそこには晴明と博雅が仲良く座している・・・
    この安心感がいいなと♪

  • 表紙の絵柄が愛嬌があってなんともいえない可笑しさと可愛らしさ。
    やっぱり面白い陰陽師。博雅の季節や生命、美に対する優しい眼差しと考え方にいつもながらあったかい気持ちになる。どれも好きだけど今回は雪から始まった呪の巡りに気づくとこが一番好き。
    ちょっぴりトラブルメーカーの道満なんだけれど晴明や博雅とお酒を飲む時は本当に嬉しそうでそんなところが可愛らしく憎めないのよね。

  • 安定の面白さ。
    あとがきにもあったように、『マンネリをおそれない』これが本当にうまくいってるんだと思った。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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