陰陽師 天鼓ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-24)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528249

感想・レビュー・書評

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  • 2018.4.1(日)¥180(-2割引き)+税。
    2018.5.2(水)。

  • 自分でも意外だったんですが、夢枕獏作品を読むのは初めてでした。
    五感にダイレクトに伝わってくる文体が好みど真ん中。
    他作品も読んでみたいと思いました。

  • 蝉丸大活躍。今回はほとんどの話に蝉丸が関わってきます。相変わらずいい琵琶弾いてます(実際には聞こえないけど)、盲目になった理由とは?そして表紙は蝉丸の奥さん(で良いのかな?)です。

  •  こんなにシリーズが続いているのに、マンネリ化していないってすごいですね。朝の電車でゆっくり読みたいと思い早めに家を出たのですが、人身事故で電車が止まりました。でもこの本を読んでいたので、待ち時間が楽しかったです。
     今回も女の恨みの物語がいくつか収録されています。表紙に描かれている逆髪の女はとても怖かったですが、物語を読むと博雅と同じように恐怖は薄れました。死ぬほど愛した人が、呪った愛しい人が、死んだ後にとりつくことを許し、妻と呼んでくれる。ある意味、史上最高の愛なのではないでしょうか。

  • NHKのヒストリアで、陰陽師の特集を見たあとだったので、余計に面白く感じた

  • 益々良い感じの二人。今後の掛け合いも楽しみ。

  • 蝉丸さん多め。

  • 博雅の笛と蝉丸の琵琶とともに、てんててんと鞨鼓を叩く、神様が宿った楽しそうな童子が愛らしい『霹靂神』この2人の音楽と神様の共演?って時々出てきてくれるのが嬉しい。すごく好きな場面だから。音楽と神様って深い繋がりがあるんだろうな。
    それから博雅が童子となってしまった『鏡童子』も印象に残った。鏡の中から蝉丸の琵琶の音と晴明の呼びかけによって戻ってこられたのも、3人の深くあったかい繋がりがあったからだね。
    あと蝉丸の哀しい過去が語られた『逆髪の女』蝉丸の愛情を失い、彼の裏切りを呪いながら亡くなってしまった女。彼女を哀れと思い、その激しい想いを一生背負っていくことにした蝉丸の覚悟には何にも言えなくなる。ただ、亡くなった女に語る蝉丸の、一度離れてしまった心は、もう、もとにはもどらぬの言葉は女性としては聞きたくなかっただろうな。けれどその後に、心はやれぬが、生命はあげられた。こんなことなら、憑り殺してくれてよかったなんて語りかけられてしまったら、もうどうしていいのか分からなくなってしまう(わたしなら……)
    このちょっと冷たく感じるのに、それでいて心のこもった言葉。こんなことが言えるのは、天性の音楽家の感性を持つ蝉丸ならではに思えて仕方ない。こういう人だから彼女も離れられないんだろうな。

  • 2015年10月2日購入。
    2015年10月10日読了。

  • 盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。空ざまに逆立つ髪、睨むよう見つめる眼―その異様なる気配を感じながらも、蝉丸は敢えて女を落とさず憑く侭にしているというのだが…。一体なぜ?女を哀れむ蝉丸が、ある夜、晴明と博雅を前に語り始めたその哀しい過去とは!?「逆髪の女」など全八篇を収録。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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