姫君 (文春文庫 や 23-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1493
感想 : 199
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167558055

感想・レビュー・書評

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  • 友達から誕生日プレゼントとしてもらった一冊。
    むせる、という表現がぴったりかと思う。
    とても濃い文体で、ちょっと斜に構えてしまった。
    でも、勢いや緊張感がみなぎっていて読んでいて気持ちよかった。
    姫君がお気に入り。

  • 初めて読んだ時は、時紀が嫌いだと思いました

    今は・・・複雑

  • 詠美さんの書き方がすてきです。ちおはとってもすきなかんじなのです*アダルティーな表現とか場面とかでもきれいに描写されてて、書いてあることもおもしろいです。

  • 姫君とフィエスタ すごかった。姫君はすごい好き

  • 僕は欲しかった弟を永遠に失った

  • 支配する事で支配されるという真実。
    支配されていることで、実は相手を支配している。
    姫子は摩周を支配していたけど、そうすることで摩周に支配されてた。
    摩周は姫子に支配されてたけど、それは同時に姫子を支配することになってた。

    二人の関係はこのことに気づかない時はうまくいってた。
    だけど、ある日気づいてしまった。
    自分の立場がすこしずつ変わっていくことを。
    怖くなった姫子は摩周の元を去った。
    立場を変えるきっかけを作ってしまった摩周は後悔した。

    離れてみて、相手の存在の大きさに気づく。

    自分の立場や存在が変わってしまっても、姫子には摩周が必要だったし、摩周には姫子が必要だった。
    姫子の為にがんばる摩周、姫子を失った悲しみを感じれるのは世界中で自分ひとりであると喜ぶ摩周、姫子を失って一人10ccの蛋白質をだす摩周。
    私には摩周がとても愛しく、魅力的に感じる。

  • これも短編集。でも割と長目。


    母が首を吊ったのを見つけた時、ぼくが、まだ五歳だったのは幸せなことだ。


    凄い冒頭文だけど、この一行読んじゃったら、続きを読まずには
    いられないと思います。

    そうはいっても内容ほとんど忘れたので、また借りてきます。


  • ワガママで、傲慢で、高飛車な姫君と
    控え目で、優しくて、夢見がちな吟遊詩人の
    ちょっぴり不思議な恋物語。

    世間から疎外されることをものともせず
    地球を踏みしめ、思い切り酸素を消費する彼らは
    私の人生で今まで(そしておそらくこれからも)
    登場することのない人種なのに
    何故か親近感を抱いてしまいます。

    ポップで賑やかなのに
    どこか憂いを帯びた人物像。
    矛盾する真実。
    心の闇。
    世間全般に源氏名を使える姫子の
    思い切りの良さが、すき。
    強い願望は思想となり
    真実を生み出していく。
    そのサイクルを、私も覗いてみたい。

  • 「姫君」が好き。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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