イギリスは愉快だ (文春文庫 は 14-3)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167570033

感想・レビュー・書評

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  • 頼る人のいないイギリスで、運命の家を見つけるまでの道のり。イギリスの恐るべき甘いクリスマス。英国人の不思議なスポーツ…。著者が見た、愉快でどこか切ないイギリスの姿。

    家との出会いのエピソードは面白かった。ご本人も「運命」というものの存在について語っていただけれど、目に見えないものの力が働いて、導かれるということがあるのかもしれないと思わされた。運命があるかどうかはともかく、著者はアンテナが高いのだと思う。出会うべくして出会った時に、それを感じ取って避けようとしない。良いもの、人との出会いはそういうところにあるのではないか。

  • イギリスでの暮らしを面白おかしく紹介した本。作者の実力のおかげなのか、素晴らしい体験をされたようで羨ましい。イギリスに住みたくなりました。

  • リンボウさんが書誌学の仕事でイギリスに単身赴任してる頃、「グリーン・ノウ物語」(児童文学)の作者、ルーシー・ボストン(当時91歳!)の家に下宿させてもらってたことがあるそうで。その回想録です。
    イギリスに行きたく・・・っていうか、ボストンさん家(1120年に建築された!)に泊まってみたくて仕方がなくなります。
    リンボウさんの部屋は、屋敷の礼拝堂を石炭小屋にしたあと、やっぱり客間に直した部屋、だったみたいです。この大雑把さが、「う~ん・・・イギリス!」なんだそうです。

  • イギリスエッセイ第二弾。こちらはイギリスの「食」についてというより「生活」に重点を置いて書かれたエッセイ。やっぱり何度読んでも飽きない。「イギリスはおいしい」も大好きだけど、個人的にこっちはもっと好き。

  • イギリスに行ってみたいい♪( ´▽`)
    表現がおもしろいから、林望ワールドに吸い込まれてたーっと読んでしまった。

  • 15年くらい前に買った文庫本。
    まだ持ってるか(笑)

    イギリスに旅行したので久しぶりに読み返したけど、
    やっぱりいい。
    古めかしくてちょっと皮肉ぽくてユーモアがあって。
    そう、実にイギリス的。
    上質なエッセイとはこういうことを言うのだ。

    「ロンドンの哀しさ」のなんと切ないことよ。

    そしてまた本棚に戻すのであった。
    もう変色してるよ!

  • 「イギリスはおいしい」に続き、おいしい話が色々あった。
    イギリス人の「お茶を飲む」は相当に親しい間柄でのイベントのようだ。
    イギリス文化が持つ面白さ。
    日本と比較することは多々あるが、世界の中のイギリスの特異性もいくつか出てきて、興味が尽きない。

  • なぜか繰り返しお風呂で読んでしまう本。
    イギリス人の傾向がなんとなくわかった気になってみれる本。
    笑って驚いてほろりとして。
    読んでる間中に輪の片隅にお邪魔させてもらってる気がします。

  • 林望先生のイギリスシリーズのエッセイ。

  • 林望はイギリスにいた。ある時はテレビのスポーツ中継を前にふと立ち止まり、アフタヌーンティーの時間におもいを巡らす。はたまた大英図書館で気付いたイギリス伝統の個人主義とは―

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著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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