仁義なき映画論 (文春文庫 ひ 10-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167578022

作品紹介・あらすじ

「夢」、「フィールド・オブ・ドリームス」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」…話題の洋画・邦画三十四作をメッタ斬り。アカデミー賞作品だろうと、有名監督だろうと関係なし。愛情あふれる毒舌批評は、痛快にして無比。これは自らもメガホンを握る映画監督北野武による、返り血を浴びることを恐れぬ映画鑑賞の手引きの書である。

感想・レビュー・書評

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  • これから監督・役者として「世界のキタノ」になっていくことが十分予感できる映画論、監督論。
    今の映画でも聞いてみたいような「映画論」。

  • 1998.9.21~ 25 読了

  • アウトレイジビヨンドで北野武をもう一度みていこうという気分になってきている。

  • 90年頃の連載をまとめたものですが、非常に面白かったです。当時のヒット作中心なので知らない映画ばっかなのに読めるってのは、話を普遍的なところに持っていくからですかね。娯楽作でもその領域の価値を認めることを前提に話すので筋が通ってるように思うし、必ず「おいらならこうやる」と提案していて、こういう評論いいな~と思います。素人とプロの役者の使い分けとか、なるほどですよ。この時初めて見たというリンチ作品「ワイルドアットハート」を特に評価してます。「さてはコッポラ、ラリって作ったな」は至言。この頃の角川は血祭り。

  • 2012年9月7日読了。ビートたけしが映画に対して言いたい放題書きなぐる本。「あの夏、いちばん静かな海」「3-4x」などを監督していて、ヴェネツィア映画祭で評価され(始め)ていた時期の連載か。素人監督がいい気になってあら捜しをして映画を腐しているだけなのかと思いきや、たけし氏(あれ、映画の仕事をするときは北野武なんじゃなかったっけ?)が観る側としても撮る側としても、映画に対してなかなかに高い見識を持っていることに驚かされる。まあ、たけしの気に入るように作られた映画が必ずしも面白くヒットするわけではない、のだろうが。たけし自身の映画だって、全部が全部面白いわけじゃないもんな。

  • 映画監督歴初期に書いた映画批評。基本辛口だが、映画好きは伝わってきて、作り手の視点は十分に感じる。僕自身、著者の撮った映画は好きだが、スコセッシ批判にイライラ、黒澤批判にヒヤヒヤ。今後の上質な映画制作に期待しつつ、映画に愛憎を込めた迫真評論に拍手っ!

  • 100506(m 100612)

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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