街の灯 (文春文庫 き 17-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167586041

感想・レビュー・書評

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  • 2009/09/29

  • 虚栄の市
    銀座八丁
    街の灯

    ベッキーさんシリーズ1冊目
    英子嬢が嫌味なくて、可愛らしい。

  • 使われている言葉や描写が綺麗で、読み心地が良かった。登場人物たちの上品な仕草が眼に浮かぶようだった。シリーズの次の作品も早く読みたい。
    2015/1/15

  • 20141116 昭和初期。暗い時代のイメージがあったが民主化前で軍事化の始まる前。不思議な階級世界が新鮮だった。自分にとって知らなかった時代なのでこの先も読み続けたいシリーズだ。

  • 再読。今回は元ネタ(『虚栄の市』と『街の灯』)を体験してからだったので、より楽しめたと思う。…ベッキーさんって呼び方、実はけっこうひどいよね?

  • ベッキーさんシリーズ第一弾。北村さんが描く女性はみんな透明感と清潔感があるのだけれど、なぜなんでしょう。主人公、ベッキーさんも、やはりそんな女性です。シリーズ一作目なこともあり、時代背景や人物の説明が多いせいで若干冗長になりますが、これは仕方ないですね。

  • 【本の内容】
    昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。

    令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。

    新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。

    [ 目次 ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 戦前の上流階級の暮らしぶりが瑞々しくて美しい文章で描かれています。英子さんが推理する事件よりも、英子さんを含むお嬢様がたの麗しい世界に心が惹かれますね。ベッキーさんもしっとりとした、且つ強い女性として好感が持てます。情景を楽しみながら、ゆっくり味わえるシリーズだと思います。

  • 上流家庭のお嬢様「英子」とお付の運転手「ベッキーさん」が事件を解決していく物語。

    女だてらに車を運転し、
    剣を持てばあやしい男共をおいはらい、
    銃もあざやかに使いこなす。
    多くは語らず、お嬢様の求めにさりげなくしかし確実に応えていく「ベッキーさん」。

    2人のやりとりは、
    以前話題になったドラマを思い出させます。

    ただ、どんな作品よりも、上流家庭をリアルに伝えているような気がします。
    本物の「上流家庭」がどんなものかを、私なんかが知りうるわけがありませんが、
    わざとらしい演出がないところがいいのです。


    北村薫さんの作品は初。
    他の作品も読みたくなりました。
    (ずっと女性だと思っていたのですが、ネットで検索した結果、男性だと判明。
    勝手ながら、ちょっとショック。)

  • 昭和初期の独特な空気が伝わってくる。
    時代観を作品にうまくとりこんで話を膨らませているので
    ありがちなミステリーにまとまっていないところがすき。

    小さな話をまとまりやすく短編集にしてあるので
    読み応え、という意味ではあまり期待できないけれど
    もう少し読んでいたい、という気にさせてくれる作品。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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