季節風 秋 (文春文庫 し 38-12)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167669126

感想・レビュー・書評

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  • 季節の秋をテーマにした物語、面白かった。特にお気に入りなのは最初に載っていた物語、やっぱり重松清には愛が詰まっているなと感じました!!

  • 重松清さんの本は53冊目。
    ブクログの本棚に登録している作家さんで一番は東野圭吾さんの75冊。
    2番目が重松清さんです。
    重松さんとの出会いは2009年の【その日の前に】でした。
    今でもその感動は心に残っていて、それ以来、大好きな作家さんです。

    この【季節風 秋】で季節風シリーズは完結となります。
    季節風シリーズを読み始めた時から、できればタイトルの季節に合わせて読みたいものだと思っていたのですが、その願いは叶わず~(笑)
    日本では初冬、バンコクではようやく乾季に入った今日、読み終えました。

    やっぱり重松節は心に響きます。
    12編全てにじ~~ん。
    昭和って良い時代だったなぁ~と、懐かしく思い出したり。
    日本にいる家族や友達を懐かしんだり…

    さてさて、次はどんな重松作品に出会えることやら~
    楽しみ、楽しみ!!

    • あいさん
      こんにちは(^-^)/

      重松さん、53冊目素晴らしい!
      私1番読んでる作家さんは綾辻行人さんだけど、20冊もいってないと思います。...
      こんにちは(^-^)/

      重松さん、53冊目素晴らしい!
      私1番読んでる作家さんは綾辻行人さんだけど、20冊もいってないと思います。

      私は重松作品は「流星ワゴン」のみです。
      お暇なときに重松作品のお勧めもお願いします。
      2015/12/13
    • azu-azumyさん
      けいたんさん、こんにちは~♪

      重松さんは大好きな作家さんで、一時、重松さんばかり読んでました(笑)

      綾辻行人さんは「十角館の殺人...
      けいたんさん、こんにちは~♪

      重松さんは大好きな作家さんで、一時、重松さんばかり読んでました(笑)

      綾辻行人さんは「十角館の殺人」を読んだだけなのですが、ぜひ読んでみたいと思います♪
      2015/12/17
  • 「季節風」シリーズも、最終巻になりました。
    どの季節も、その時期ならではの出会いや別れ、空気感が漂っています。

    故郷で暮らす年老いた両親の話には、胸が詰まりました。
    両親と自分の立ち位置がいつの間にか逆転する切なさ…。
    今の自分に照らし合わせて、いろんな想いが交錯しました。

    人と人の繋がり、大切な想いが一作一作にこめられています。
    四季の移ろいを感じる素敵なシリーズでした。

  • やっぱりいいや、重松さん。
    40代だからこそ、響くのかな。どこか寂しさを感じる季節、悲哀を感じる季節。いや、眩い夏を乗り越えた成熟した季節だからこそ、今だからこそ、また原点回帰が求められるのかな?と思わせてくれた作品。でも、抜群の安定感でいつもどおりほっこりさせてもらえました。

  • 季節風の最後のこの一冊は購入してから長い事積んでしまった。

    十二の短編で描かれる重松清ワールドの秋は、少し切なくなるお話しばかり。
    その中でも、ウイニングボールは身につまされる思いだった。
    真面目に仕事をするのと、必死に仕事をするのでは全く違う。
    前は必死にやっていた事が、どんどん必死とは遠くなり、真面目であれば良いやと、必死になるタネを見つける事も諦めて「ふらふら」としているなぁと気付かされた。

    ウイニングボールも他のお話も、もっと言えば季節風の全四十八話は最後の最後が描かれていないのがとても良い。
    読者の想像で「きっとこの先はこうなっただろう」と思わせる余地がある。

    あとがきに
    「ああ、ここにはオレのすべてがあるんだなあ」
    と書かれているように、重松清ワールドに足を踏み入れる第一歩には季節風をお奨めしたい。

  • 冬から始まった季節風シリーズの最後の一冊。
    秋はとっても地味。でも優しい。秋だなあ。

    「とりあえずビール」

    の台詞ひとつに色々考えます。

    最後まで良い短編集でした。
    毎年、季節毎に読もうっと。

  • 重松清さんとほぼ同じ歳のせいか、すべての作品がとても身近で懐かしく、もの悲しく、身につまされるました。
    ぴ〜んとこない皆さんには、最低45才を過ぎて読んで頂きたい。
    この震える感動を作者に伝えたい

  • ”秋”にどんなイメージを持っているだろうか、読み手の感じる”秋”が一編一編の中に静かに描かれている。読後、胸の中をちょっと淋しくも爽やかな風が通り抜けていく。結論を読み手側に委ねたのであろう数編がまた良い。

  • 季節風シリーズ最終巻です。
    実は前巻「夏」は少し期待外れだったのですが、これは良かったです。
    重松さんにとっても思いの深いシリーズの様で、後書きに「おまえはどんなものを書いているんだ?」と聞かれたら「これを読んでくれればわかります」とこのシリーズを差し出すだろうと書いています。
    確かに、いかにも重松さんらしい作品です。
    しかし、どこからこれだけの数のストーリーを思い付くのでしょう。文学性の評価はともかく、これほどの多作でありながら、エンターテインメントの視点で、ほとんど常に高品質の作品を出しつづける重松さんは凄いと思います。

  • 季節風シリーズ

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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