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- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167679200
感想・レビュー・書評
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長州藩というものは、幕末期を描いた小説、ドラマなどで見聞きしているが、長州藩を主体としたものは一つもみた事がなかったので、ある意味新鮮でありました。
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作者としては珍しい本格時代長篇。やっぱり上手いじゃん。 藤田組贋札事件は「警視庁草紙」にも出てきたエピソードだが、 藤田伝三郎自身はそんな魅力的な人物ではない。 しかし、そこに宇三郎という魅力的な人物を 狂言回しとして配したことにとてもセンスを感じる(山本周五郎の「さぶ」を思い出した。そして「山風が好きなんだなぁ」というのを 存分に感じさせてくれる点で、なによりポイントが高い!
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正直言って、中盤までは読むのが辛かった…。ただ、「最後まで読まなきゃ面白さが分からない。」と言われて読み始めたので、意地になって読んでました。ある所でそれまでの話しが収束し、「ああ、やられた。。。」と思う事請け合い!
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藤田伝三郎のことは全然知らなかったけど、小説として面白かった。
愚直で一途だった宇三郎が何故?って冒頭に示される結末に向かう、傍から見ると狂気、本人の中では正当な論理に従う心の動きに引き込まれる。
それが実は影だけではなく光も…。価値観を他者に求める人は怖い。