空白の叫び 上 (文春文庫 ぬ 1-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167682040

作品紹介・あらすじ

退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。

感想・レビュー・書評

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  • 内容が濃い。性に関しての行動が中学生ではなく高校生か大人の行動ではないかとちょっと違和感があった。中学生だというなら衝撃すぎてこれから大人になっていくのに辛すぎる過酷な結末だった。

  • 感想は下巻に。

  • 3.0

  • 2023年最後の一冊!
    貫井徳郎氏の相変わらずの重厚さ。これで第一部か、、、。同じ厚みの文庫がまだ2冊続くと思うと、かなり先の長い話に感じてしまいそうになる。が、そこはさすがの筆捌き。ページを捲る手が止まらない。はやく中巻を読みたい。

    一般的な家庭に育った久藤、裕福な家庭に生まれながら母親が何度も変わる葛城、父と死別し、母は家出して叔母と祖母と暮らす「ぼく(尚)」。
    この3人の14歳の少年がどうやって法を冒し、どのようにして生きていくのか。
    上巻は、それぞれの殺人に至るまでの「瘴気」を描いた。

  • 三人の殺人までの動機が丁寧に書かれており、今起こっている残酷な少年犯罪が別世界の話ではなく、身近にも起こりうるのだと怖くなりました。
     長いですが一気に読ませる展開です。
     最後、出生の秘密云々の所で何だかサスペンスドラマ?みたいな感じになり少し残念でした。出所後の心の変化を期待したい所でしたが結局の所三人とも反省しているようではなく。現実もこんなものなのでしょうか。少年院をでても更生できない。

  • 下に記入。

  • とても平凡でそれを忌み嫌う少年と、無邪気でありながら愛情に飢えた少年と、経済的にも頭脳的にも容姿にも恵まれた少年。

    全く異なる3人の少年がそれぞれ殺人を犯し、少年院で出会う。

    どんな環境であろうとどんな中学生であろうと、人を殺めてしまう可能性があると思い知らされる内容です。

    少年院での惨すぎる生活描写は眉をひそめるだけでなく吐き気を覚えるほど。
    下巻で彼らの瘴気がどう変わっていくのか。
    と下巻への期待が高まる作品。

  • 三部作の序章。
    序章の段階で登場人物全員救いがなさすぎる。

  • レビューは下巻にまとめて。

  • ー鑑別所は嘘の吐き方を覚える場所ー

    平凡な家庭に生まれた久藤。
    何不自由なく育った葛城。
    母親に捨てられた神原。


    14歳の彼らの共通点は殺人犯。


    う~ん。
    下巻読むか悩む。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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