点と線 (文春文庫 ま 1-113 長篇ミステリー傑作選)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167697143

感想・レビュー・書評

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  • お休みに一気読み。結論に綱渡り感はあるものの、全体として楽しめた。

  • 実は、この歳にして初めての松本清張。

    ひょんなことから読むことになった。
    そして、読んですぐに、もっと早く出会っていたらよかったなと、ちょっぴり後悔。それぐらい、面白かった。

    感想は?と聞かれたら、「とても地味な小説」だと答えると思う。
    でも、その地味というのは、派手ではないということ。

    ものすごく精巧で緻密な地味。

    ドキドキ感というものが、すごく安っぽく感じられるぐらい、ドキドキしないドキドキ感という世界を知りました。

    おもしろい。

  • 時刻(数字)を使ったトリックなので読みにくいはずが、スムーズに読み進めてしまったのに驚きました。
    文章自体も読みやすく、楽しめた作品です。
    現代とは交通・通信手段が違うところは 微笑ましいところ。
    「有」と「無」の証明は、現代の推理小説を読むときにも活かされそう。
    日本語が綺麗なことも印象に残りました。

    今さらながら初の松本清張作品でした。
    次は「砂の器」を楽しみます(^^)

  • 2003 読了

  • 初の松本清張作品。
    とても丁寧に文章を書く人だと思った。
    犯人は最初から出てくる人だとはよく聞くけれど
    (ああ、こういう書き方もあるのか)
    と思った。

  • 空白の4分間の謎――
    推理小説に新たなジャンルをうちたてた画期的名作。

    本書は松本清張初の長編推理小説だそうである。
    有栖川有栖氏の解説が素晴らしかった。
    特に、「かつて嫌いだった」としつつも、
    (それはエラリイ・クイーンの諸作品に見られる鮮やかなトリックと華麗なる推理に重きを置いていたから)
    この作品の意義を語ってくれているところだ。
    なるほど確かに本作の肝の二点、関係のない男女の情死、アリバイトリックについて、有栖川氏の言うとおり突っ込みどころは多々ある。
    ――それでも、当時の時代の「旅」を感じさせる文章、時刻表にまつわる何気ない随筆の描写、ラストの三原刑事の報告のリアリズムなど。
    トラベル・ミステリーの祖に相応しい印象的な作品でした。

    ミステリ  :☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆☆
    人物    :☆☆☆☆
    文章    :☆☆☆☆

  • 私自身初めての松本清張作品。どんどんページをめくるペースがあがっていきました。ストーリーがしっかりしていて展開もなかなか読めず、でも最後はすとんと腑に落ちました。とてもおもしろかったです!

  • 大好きな作品再読。初めて読む有栖川有栖の愛憎入り混じった解説がまたすごーく良かった(笑)

  • トリックはさておき、読み足りないなあという感じ。トリックを解明してからエピローグまでの部分とか、あちこちで描写抜きの解説で話が進む部分があり、そこがどうにも物足りない。雑誌連載だから紙幅の都合かな。

  • わりとサクサクと読み進めていける作品。

    アリバイを作る為電車ではなく飛行機を使って短時間で移動する。現代なら誰もが考えそうな事。
    時代背景が古いので(S30年代)当時は飛行機がポピュラーな乗り物ではなかったのかも。

    若干拍子抜け。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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