点と線 (文春文庫 ま 1-113 長篇ミステリー傑作選)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167697143

感想・レビュー・書評

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  • 初の松本清張作品。

    九州・福岡にある香椎の地で男女の死体。心中事件と思われたこの情事死体であったが、実はその裏では××省汚職事件が隠されていた・・・。

    シンプルで緻密な時刻表トリック。
    大胆なトリックや、後半でのどんでん返しなどはないけれど、人物描写が素晴らしく、文章がとても読みやすい、面白い作品でした。

  • 王道。やはり素晴らしい時刻表トリック。

  • 2012/09/02

  • シンプルで読みやすいのは勿論、
    サスペンスもしくは推理小説の入門として
    最初に読むのに適してる小説だと思う。
    今でこそまぁ、これといって面白いと
    いうわけじゃないけれど最初に手に
    とった作品で思いれがあったりする。

  • トリックの内容は、現代でみると凡庸だが、心理描写がうまくさすがです。

  • とてもシンプルなミステリー。
    レトリックがその本編の巧みさん見せ付けるような書かれ方がわかりやすくていい。

    本編にもあったけど後味は悪かった。
    玄海の荒々しい風景が物語の陰湿さを引き立てている、と思うのは、私が福岡にいたからかしら。

  • 九州などを舞台とした作品です。

  • タイトルが気になり、読んでみました。(図書館レンタル)
    マーケッターの目線で読んだ「点と線」はおもしろいものでした。いくつもの点(事実)を結んで、線(戦略)を引く行為がマーケティングそのものように思います。

    --佐山とお時とはばらばらな二つの点でした。その点が相寄った状態になっていたのを見て、われわれは間違った線を引いて結んでしまったのです。--

    三原紀一(事件)の場合、間違った線を引いたことに気が付いたことが解決となりますが、マーケティングは間違った線(戦略)を間違いだと認めることは課題露出になります。
    自分もしくは他人が引いた線を間違いだと指摘し、正す行為は骨が折れます。大抵は既に引いた線に対して進み出しているからです。

    それだけに正確な点(情報)をたくさん収集することが重要です。
    確かな点を複数見えるようになると、星空の星座のように線を結ぶことが楽しくなります。

  • サクサク読める推理小説。

    犯人も、トリックも、動機も、全部思った通りだったけど、読みやすい文章の流れなど、全体的にすごいよかった。内容のおもしろさより文章の素晴らしさに目がいく作品。

    結末がわかっても、もう一回読みたいと思わせる、松本清張さんは流石だと感じた。

  • theミステリー。

    シンプルかつ難解な事件。

    長くもないし、よみやすい。

    題名も本編を読むと納得。

    素晴らしい。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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