葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.56
  • (1602)
  • (3242)
  • (3225)
  • (839)
  • (240)
本棚登録 : 27701
感想 : 3219
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

作品紹介・あらすじ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして-。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こういうトリックは小説ならではだなぁ、と思った。伏線は丁寧で、そこから繋げる種明かしも良いなと思ったけど、結末が急展開&強引な感じがしてちょっとびっくりした。タイトルの葉桜についてはなるほどね、って感じ

  • すらすら読みやすく、面白かった

    「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎がフィットネスジムの仲間と、不審死した高齢者の真相を探る。
    恋愛の要素も入れつつ、その恋愛の相手も不審死と関係していく、、、

  • 騙されたも含めて好みが分かれるんじゃないかなーと…。読み手の年齢にもよるのかなぁ…どうなんでしょう。個人的には色んな意味でちょっと苦手でした。

  • レビューなど見ず事前情報無しに、たまたま目についたから買った本。思いの外面白すぎてすぐに完読!
    直感で本を買うのもアリだなと思えた。
    内容はまんまと騙された?と言うか勝手に先入観で読み進めてしまっていたから、人の思い込みとは怖いものと思ったり。長い人生退屈だな〜早く死にたいが口癖の自分には最終章あたりはものすごく真剣に読み耽ってしまい、自分もこんな風に思えるように生きたいもんだと思った。全体的にどの章も引き込まれてすごく良いなと思える内容だった!

  • みなさんのコメントに沢山、騙された!とあったので何に騙されるなかーと思いながら読ませていただきました。
    はい、まんまと騙されました笑笑
    飽きることなく最後まで面白かったです!


    これは恋愛小説なのかな…?

  • 確かに騙された!
    けれどページ数も多くて序盤は心が折れそうになることも何度か、、
    読書好きにはおすすめで、初心者や興味本位だと
    挫折してしまいそう、、

    読み終わると、騙された!!となるので
    その達成感と読後感が気になる方はおすすめ。

  • 騙されたあああああああああああ!

  • 桜のくだりは少しだけでタイトルからの思っていた印象とは、かなりかけ離れた内容でした。アグレッシブ。途中でえっ⁈ってなったのは私だけでしょうか?

  • 確かに騙された。先入観を利用されたというより他ない。
    序盤は気取った主人公の視点がくどい文章で書かれ、失敗したかな、と思った。物語もなかなか動かない。
    章と共に描かれる中心人物が変わってからは、驚くほど読みやすくなり引き込まれた。それからは夢中で頁を捲った。しかしそれは種明かしまでしか続かなかった。
    単に好みの問題だ。実は老人でした、は正直明かされた後は良い気にはなれなかった。今まで描いていた登場人物像がすっかり書き換えられてしまった。もっと自分が歳を取れば、あるいは年寄りと接すればこの考えは変わるのかも知れない。
    年齢のトリックが明かされた後の展開は冗長に感じた。蓬萊倶楽部との決着は目に見える形で着けてほしかった。京の自殺の影響も、前振りの割に大きくなく見えてしまう。
    最後に幾つもの意味を絡めてタイトルを回収したのは上手いなと思った。
    ミステリとしては中途半端に感じ、恋愛小説としては個人的に受け付けられない作品。

  • おもしろかった!
    何が面白いって、やはりすっかり騙されたこと!

    コレはネタバレ厳禁、何も知らずに読んでもらいたい。そして最後にまさかーーー!と前を見返して欲しい!
    なのでネタバレしたくない読者はこの感想も絶対読まないでいただきたい!!


    ヤクザに潜入捜査する20代の成瀬将虎

    蓬莱倶楽部からいかにもな水や布団を買い、騙された挙句に殺された広尾の資産家、久高隆一郎。その相談をあいちゃんと後輩のキヨシからされて謎解きを始める将虎。

    古家節子はおばさんで、その健康フーズにのめり込んで借金を過多に人生崩壊していく。

    シルバー人材センターでパソコン教室の講師をして知り合う安藤士郎、とその元妻、娘。

    いろんな軸がどう纏まるのだろうかと読み進めるうちに何か違和感は感じる、この人物はこの人か?みたいな。

    でもまさか全てが年齢というトリックだとは!
    始まりがセックスからだからすっかり若者、30〜40代位かと勝手に思ってしまったのが騙された発端。思い込みってよくない!笑
    面白かったー

全3219件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

歌野晶午の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×