- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167763015
感想・レビュー・書評
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福井さんの紡ぐ物語は、アメリカ文学の軍事スリラーとは一線を画す。平和に慣れ親しんだ戦後日本のマインドを徹底的に揺さぶる警句が散りばめられ、読者の良識を挑発する。手放しの娯楽作品とはならないのである。読後感で、もしかしたら今のままじゃ日本は駄目ではないかと考えさせるのが狙いではないかとついつい深読みしてしまう。今回は、戦後に相応しい新しい理念を新しい言葉に置き換えて読者に問うているのでなおさらである。思想スリラーと呼ばれるゆえんである。
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1309 The福井作品。って感じ。舞台が現代なので想像がしやすく、映像を見てるみたい。まだまだ前哨戦。
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私にとっての初・福井晴敏(正確には『テアトル東向島アカデミー賞』が初だけど)。
最初は読みにくさを感じがしましたが、Fhase2の朋希と一功の過去が描かれたあたりから一気に引き込まれる。上巻ではまだ謎が残り、ことの顛末も含め先が非常に気になる。 -
2013.7.26読了。
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久しぶりの福井だったが、前より説明臭く、読むのに疲れる。
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福井晴敏著「オペレーション ローズダスト(上)」を読みました。
待ちに待った作品なので、楽しみながらこの大作を読み味わいました。
防衛省の特殊部隊の主人公が連続爆弾テロに立ち向かうアクション巨編です。
しかも、この主人公と爆弾テロのリーダーには、過去の深い因縁があり、この戦いはある意味運命付けられていたものでした。
スリル満点のアクションと世界の情勢や政治の裏舞台などが描き込まれ、小説の醍醐味を味わうことができます。
また、登場人物たちもそれぞれに過去を背負って今を生きている様子が表現されており、物語の世界観を作り上げています。
ただのアクション小説ではなく、過去と向き合う生き方であるとか、日本の国防についてとか、あるいは、今の日本のあり方までを考えさせてくれる深い小説だと思います。
この後、中巻でどのようにこの戦いが展開していくのか、とても楽しみです。