オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫 の 16-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773038

感想・レビュー・書評

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  • 十年以上前のエッセイなのでLGBTQ+に対する捉え方が今とはまた少し違うのかなと思う点もあったのですが、マイノリティかそうでないかは重要ではなく人は誰でも自分らしく自分のしたいように生きればいいしその権利があるべきだと再認識させられました。
    面白く読みやすいです。

  • 世の中、セクシャルマイノリティーへの風当たりが弱くなりましたが、身の回りではお会いしたことが有りません。たまたまなのか、じっと息をひそめているのか。
    自分の性がちがうという気持ちってさぞ閉塞しているんだろうなと想像できます。日本も同性同士で結婚出来るようになるといいし、養子も取れるようになるといいと思う。そりゃ色々バッシングとかも有るだろうけど、始めないと一歩も進めないですからね。

    で、この能町みね子さんはどうかと言えばとってもポジティブで、友達にも親にもカミングアウトして受け入れられ、なんだかとっても楽しそう。OLやっていても疑われもしないのだから相当女の人なんでしょうね。
    本の中でなるほどねと思ったのは、くしゃみに男フレーバーが出てしまう事です。分かる気がします。男のくしゃみってずぶといですから。

    既に15年位前の話のようなので、今どんな感じ生活しているのか本読んでみたいですね。

  • 女としてolをやってる作者さんのブログをまとめた本(会社にはオカマなのは内緒)
    ※あえてオカマという言葉のチョイスも著者の意思

    ・ブログが元なので1つのお話が短くテンポよく読みやすい
    ・上下巻の2冊で高校時代から女になるまでの日常でのお話

  • 能町みね子さんのエッセイ。タイトルを見て、頭には?マーク。オカマだったなんて全然知らなかった!手にとり読んでみると、読みやすい文章とコミカルな挿絵が素敵で、すぐ読み終えた。自分の気持ちに素直に、楽しく生きることの大切さを感じた一冊だった。

  • 能町さんは、カラッと明るく、さらりと書いていらっしゃいますが、もっとシャレにならないことも多々あったのではないかと思います。

    私にも持病があって、仲のいい友達には、引かれない程度にカミングアウトしていますが、例え友達にだとしても、能町さんのようにそれ以上、踏み込んで障害のことを告白する勇気があと一歩足りません。

    能町さん「私、毎日へらへら楽しくやってるし」
    (私も調子のいいときは同じような感じだなぁ)

    能町さん「苦労がないわけじゃないけど、誰にだってそれなりに苦労はあるだろうし」
    (こういう考え方が「何で私だけ」と極端に悲観的になってしまうのを和らげてくれるんだなぁ。)

    自分と同じ病気の人だけではなく(能町さんは、障害と言われるのが嫌だとおっしゃっていますが)、何かしらの障害を抱えている人の本をもっと読んで、自分の考え方を進化させていきたいと思いました。

  • わたしのイメージでは。
    オカマさんは女よりも断然女っぽい。と。思っておりましたが。読めば読むほどに。オカマが思う女性像がすでに、オトコが描く夢の女性像に近いんじゃなかろうか。

    いや、そんな根っからアイドルみたいな女性もいるんだろうけど、案外顔はとっても可愛いのに中身オッサンみたいな女の子多いと思う。

    わたしは女として38年間生きてきて。

    いや、やっぱり女だね。って思うこともあるけどもこの著者が思うほどに女は女らしくない気がした。

    くしゃみだって、もしかしたら外では

    クチン!

    とかやってるやつ、家では 

    はっくしょぃ、ちくしょーめ。

    とかいう女もいるし。恐ろしく臭そうな音を立てるオナラとか、何かあったときの小さい悲鳴みたいのも、
    キャ!

    より、
    ダッハ!とか、
    な゛っ!!!!!とか、
    バッ!ハ!びっくりーあーだーー!」

    とかね。

    多少の声の低さとかはちがえど、結構みんなおっさんみたいだよ。と。思うんだけど。わたしの周りだけ?

  • 2019/02/03読了


    2006年刊行なので、もう10年以上前
    今では、性同一性障害はそのころと比べたら理解のある人が少しは増えていると思うし、ポジティブで生きている人の体験談もしっかりと世の中に出でて読めるようになった時代の変化はあると思う。
    この方は今イラスト一本でやっているのでしょうか
    エピソードもさながら、イラストもみやすくて好きですし
    今後も素敵な前向き女性として、邁進していってほしいと
    応援したくなりました。

  • 性同一性障害の著者によるブログ本。いやはや、こういう障害を持って生まれてしまうと、いろいろとありますね。

  • タイで仕事しているときに同僚に誘われオカマバーに行ってみた。凄く可愛い人と会い、こういう人と付き合うのはアリか無しかを考えたことがある。結果、ただの病気なのだからアリという結論にいたり、同僚にそのことを言うと「でもタイの場合ファッションだからなぁ」と。うむ、真剣に考えた時間を返してくれ。

    世間でもLGBTのことが言われ、私も周りにいないが、理解があるほうかなと思う。
    本屋でタイトルに惹かれ少しめくってみると「周りに隠して女性してるんかい!」とビックリ読んでみる。
    性同一性障害の男性が女装してOLしているエッセイ。同じ男性目線から女性社会ってそうなっているんだ!の驚きのポイントが共感でき興味深く読んだ。

著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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