- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167779016
感想・レビュー・書評
-
妻はくの一シリーズの風野作品。南町奉行の根岸さんはくの一のあの方に近いけれど、ほかの登場人物も含め、くの一シリーズほど超人的な設定はなく、安心して読める。反面アクション部分は少なくなっているけれど、多分このシリーズにはそんなに必要ないw。凡人っぽい感じがして泥っぽい江戸の人たちが少し伺えるところが好き。あとは根岸さんのところのにゃんこがいい味出してると思う。 短編ではないのだけど、各章ごとの事件は解決され、次の事件に影響を与える連作っぽい作りで、とりあえず1冊でまるっと読めました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新しい設定で耳袋秘帖が再スタート
とぼけた根岸奉行の活躍始まるよ~ -
北町奉行・根岸肥前守シリーズ。
こちらは江戸の不思議な事件を取り扱う「妖談」シリーズ。
しかし、妖談と言っても、実は人間の仕業だったりで、人々をたぶらかす正体を根岸が暴いて行く。
風野さんのもう一つ別の根岸シリーズと登場人物がかぶったりして、並行で読むのが楽しい。
こちらもキャラやお話が独特で、つくづく風野さんという人の発想に驚く(笑)。 -
耳袋秘帖妖談1
-
どうしようもない話だけど、
案外奥が深い風野真知雄の時代物好きです。
根岸肥前守はいい味出してるし
配下となった二人を
椀田と宮尾と名付けた風野さんのセンスも好き。
このシリーズ沢山でているので、長く楽しめそうです。 -
収集した奇妙な話をヒントに事件を解決するお奉行たち。
人の弱さも真っ直ぐ見ることのできる根岸様だからこそ、事件のことを口にしているときも薄ら寒い怖さを感じないのかもしれない。 -
本やさんの新刊でこの方の本を初めて手に取ってみた。
たくさんの本を出されていたことを知って1から読んでみようと思って購入した1冊。
さらっと読めてどこかあたたかい。
次も読んでみよう。 -
この話の主人公、根岸肥前守は実在の人物で実際に「耳袋」という、世間話を書き綴った随筆集を出版している。「耳袋秘帖」の実在はわからないけれど。この本では「耳袋秘帖」の方に書かれるであろう珍妙な事件が発生し、根岸肥前守の知識と、2人の部下の腕力で無事解決??なかなか面白かった。タイトル「うしろ猫」なのにあんまり関係ないのかな?と思っていたら、人に顔を見せない猫「うしろう」も最後に大活躍。一瞬だけど、この活躍がなければこのシリーズ続かないから。後はホントに後ろ向いてるだけだけど。孫の篤五郎もなかなかいいキャラで、今後の活躍に期待。