消失者 アナザーフェイス 4 (文春文庫 と 24-5)

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (26)
  • (129)
  • (169)
  • (18)
  • (1)
本棚登録 : 1301
感想 : 101
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167787059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  おなじみ MMK(モテてモテて困る)シングルファーザー刑事シリーズ( ´ ▽ ` )ノ
     読んでる間だけ楽しめればいい、活字の2サス( ´ ▽ ` )ノ
     上司は変更になったけど、主人公も彼をとりまく人々もいつもどおりで安心( ´ ▽ ` )ノ
     物語も予定調和( ´ ▽ ` )ノ
     オチなんか、むしろあれ以外考えられるんだろうか?ってなもんで、愕然としているキャラクターたちがむしろ微笑ましい( ´ ▽ ` )ノ
     
     あっという間に第8巻までブコフでそろったってことは、かなり売れてるんだね( ´ ▽ ` )ノ
     これから何週間か、続けて読んでいくよ( ´ ▽ ` )ノ

    2019/02/27

  • アナザーフェイスシリーズ 第4弾 書き下ろし。

    第一部 あるスリの死
    第二部 第二の死
    第三部 最後の秘密

    今回は、地元町田で、スリの常習犯の捕獲作戦に駆り出された大友。しかし、あと一歩のところでアタッシェケースをひったくった老スリの平山を逃してしまう。

    不思議なことに被害者は消え、平山はのちに他殺体として発見される。

    奪われたアタッシェケースの行方と殺人犯を追う捜査本部に、贈収賄を追う警視庁捜査二課が絡む。

    組織の軋轢の中で、スリの死とその悲しい背景に大友が切り込む。


    小さな事件がだんだんと大きく成長し、ミステリアスになっていくところは面白かったです。

    もはやシングルファーザーという設定が邪魔なような気がするのは私だけでしょうか?

    まあシングルファーザーという条件があって、遊軍として大友をいろんな舞台で活躍させることができるとは思いますが、今後に期待します。

  • 町田駅前ー刑事総務課のシングルファーザー・大友鉄は、捜査三課からの要請で老スリの現行犯逮捕を手伝うことになる。簡単に終わるはずの仕事は、同時に起きた自殺騒ぎで撹乱され…。消えたアタッシュケースの先に待ち受けていた驚愕のアナザーフェイスとは?

  • 後味は切なめ。読んでいるときの先が気になる感と、展開の面白さは最高。

    加害者も被害者も頭ごなしに「悪人だ!」と切り捨てられない。

    優人君の親離れは読者的にもちょっとさみしい。。仕方ないのだけれど。

    テツさんのイケメン成分は今回は個人的にはちょうど良かった。

  • スリは常習犯。一度捕まえて説教しても、またスリを繰り返す。
    捕まえたスリが出所したら、また会いにいって生活の様子を聞いたり、仕事の世話までしたり、人生丸ごと面倒を見るつもりで親身になって接する森野。
    一課とは違う人情味溢れる刑事の姿が印象的だった。

  • 今回の大友の使命は引ったくり犯を捕まえること。
    いつもの一課の事件ではなく、あまり気合いが入らずミスを犯す。
    それが更なる事件を引き起こし、結局は一課の仕事になり、大友も引き続き捜査に加わることに。
    結局はかなりの大事件に発展していくが、刑事と罪を犯した犯人との微妙な繋がりが哀愁を誘う。

    2017.7.25

  • シリーズ主人公のシングルファーザー刑事である大友鉄が今回はとあるスリがすったアタッシュケースを巡って殺人事件が発生し、アタッシュケースの中身が判明することで事件の全貌が明らかになるのでした。
    人物関係や金を巡って事件が複雑化するのですが、オチとしては切ないながらも良い終わり方だったと思います。
    シリーズ次巻へ進みたいと思います。

  • 巻を追うごとに大友が刑事に戻っていく感じがする。
    もしそうならば、福原の思う壺なのだけれど・・・。
    罪を償った犯罪者のその後を気にかける刑事は、きっとものすごく良い刑事なのだろう。
    でも、大友が言うようにすべてを知りうるわけではない。
    中には信頼してくれている刑事を裏切る者だっているだろうし、悪事がバレないように上手く立ち回る者だっているだろう。
    刑事だって人間だ。
    裏切られれば心は傷つくし落ち込むのは当然だ。
    感情的になったりするのも・・・。
    大友が抑制の効いたキャラクターなので、余計に感情に走りがちな彼らに人間臭さを感じてしまう。
    そこがこの物語の魅力のひとつでもある。

    「阿呆のくせに、何でも知らないと怒り出すんだ」
    知ってどうなるわけでもないのに、自分だけがつまはじきにされると怒り出すタイプは、確かにいる。
    上司だったら、一番扱いにくいタイプだ。

    いるいる、こういうタイプ。
    「で、聞いてどうするわけ?」と逆に聞いてみたい気分になる。
    こういうタイプに限って口は出すくせに責任は下に押しつけて、自分は知らん顔を決め込む。
    プライドだけは天下一なのに自分のことが何も見えていない。
    自分の技量も何もかも、ありのままを認めてしまうのが怖いのかもしれない。
    仕事をしていくうえで会社が大事なのはわかる。
    そのために犯罪者にまでなってしまうのは何か違う気もするけれど。
    人生をかけて会社を守ったとして、それがいったい何だというのだろう。
    「お前らには一生わからない!!」と叱られそうだが、組織としての会社よりも自分の人生の方が何倍も大切だ・・・と思ってしまう。

  • 2017 1 27

  • 変装もしないし演技もあまりしないし大友節が炸裂しないアナザーフェイスらしからぬ一作。スリの老人にももう一つの顔がありましたよはいアナザーフェイス、ってこじつけ感。最初から二課と協力しとけよと。

全101件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×