ザ・万歩計 (文春文庫 ま 24-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.86
  • (139)
  • (245)
  • (156)
  • (20)
  • (8)
本棚登録 : 1764
感想 : 216
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167788018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 万城目さんのエッセイ1作目。
    昔、文庫版が出た時に読んで以来の再読。やっぱりラストのモンゴルに行った時の話が1番好き。「自然の中で自由に暮らしたい」なんて、ある種逃避めいた考えを実体験を元にぶち壊してくれる。「ああそうだよな、そんなうまい話無いし今いる場所で頑張んないとなー」と思わせてくれる快作。
    この一編の為だけでも、本書を手に取る価値は十分だと思います。

  • 久しぶりに声を出して笑つた。エッセイでここまで笑える幸せ!高校の先生の宿題の、発想飛びをきっかけに、好きなように書いていいんだと、小説家になる種をまいてもらつたこと。そして、万城目さんのお話に欠かせないユーモアの力も、学生時代のエピソードから理解することができた。確かに、笑いの力は大きいなあと、しみじみ思う。

    ビリージョエルのお話は、ちょっとショックで、久しぶりにベストを聴きながら、少し複雑な思いになったけれど。

  • カテゴリは小説にしたけどコラムだな。

  • ひとつひとつのエピソードに笑いがあり、面白い。かと思えば、ほろっと泣ける話もある。つぎはどんな話かなとページを捲るのが楽しみになる作品。

  • 読めた!おもしろかった!

  • 著者初のエッセイ集です。

    『虚航船団』など読者を驚かす発想を生み出した鬼才・筒井康隆に、『着想の技術』という本があります。それになぞらえていえば、本書はマキメ版「着想の技術」でしょうか。『鴨川ホルモー』や『プリンセス・トヨトミ』といった怪作を生み出した知性の実演を見ているような印象を受けます。

    もちろん筒井の本と同様、ほとんど名人芸の領域であって、「技術」として学べるようなものでありません。読者になしえることは、笑いつつ、ひたすら感心することだけなのではないかという気がします。

  • 2020.2.6

  • たまに「ふふぇぁっ」って一人で笑ってしまうようなゆるいエッセイなのに、完全に油断しているところ、ふと泣ける話を入れてくるのやめて欲しい。
    両方の理由により、電車内閲覧危険。

  • 「チャララリララ~」
    に当てはまる曲をいろいろ探してしまう。

    おもしろい。
    発想や行動力、すごいっす。

  • 万城目学さん、エッセイ「ザ・万歩計」読了。「鴨川ホルモー」という突拍子もない物語を書く万城目さんのエッセイってどんなだろうと興味を持ち手に取った本。いやー、面白かったです。デビュー前の会社の出来事。作家を目指したきっかけ、過去にあった事をあの万城目節で面白可笑しく綴っています。家族、友達、ペットの話など、なかでも中学生の「地理、公民」授業の話が、ドハマリでした。男性なら誰でも共感できる内容。本当に読む場所には気を付けましょう。読んでみて、万城目さんはチャレンジ精神旺盛な方なんだなと感じました。是非♪

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

万城目学の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×