乳と卵 (文春文庫 か 51-1)

著者 : 川上未映子

• 文藝春秋 (2010年9月3日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆかちんさんの感想 · 2023年4月20日]

川上未映子さんは、「すべて真夜中の恋人たち」を読んでから好きです。

この本では、改行がなく句読点を打ちながらやたら一文が長くたらたらと繋がっていたり、終始大阪弁だったり、独特なスタイルで、
最初は読みにくいなぁと思いつつ、それも女性的というか作者らしさであり、次第にするすると心地よく内容に引き込まれていきます。
やっぱり川上未映子さんの独特の感性が好きだなぁ。

内容も女性ならではというか、
皆んなが皆んな思い悩む訳ではないと思うけど、女性なら誰でも共通する事項としてある、生理や妊娠・出産、胸の話(豊胸手術)、母娘関係…等が物語の中心の話題であり
女性としての生き方とか、女性ならではのテーマにフィーチャーするのが上手いなぁと。

自分の女性としてのアイデンティティをいま一度再認識するような、そんな本でした。

[mayuさんの感想 · 2023年4月18日]

久しぶりに読後感をしばらく引きずる小説を読みました。
生々しくて、女としての性を見せつけられ、苦手な方もいるのではないかと思います。自分の記憶に繋がる描写の部分は少し鳥肌が立ちました。ただ、関西弁でテンポよく話が進んでいくので引き込まれます。

[kiさんの感想 · 2023年4月15日]

苦々しい

[毛利蘭さんの感想 · 2023年3月26日]

芥川賞受賞作品。
なんていうか、とにかく女、女、女
登場人物に男は出てこない
娘を育ててる今だからこそ、
第二子を妊娠してる今だからこそ、
読んでよかった

[ユモさんの感想 · 2023年3月18日]

グロさを感じた
女として生きるグロさ、読んでて具合悪くなりそうだった(褒めてる)

[あちもさんの感想 · 2023年1月3日]

テーマは分かったけど、
文体のせいか読むのに時間がかかった
私には合わなかったな

[1672749番目の読書家さんの感想 · 2023年1月1日]

卵を割るシーンがおもしろかった。

[タラさんの感想 · 2022年12月23日]

授業でやった小説。これほんま読みにくいし意味わからん。

[清水さんの感想 · 2022年12月14日]

「豊胸で入れたシリコンはブルーライトで光る」という無駄な知識が邪魔をした。

[❄︎さんの感想 · 2022年11月16日]

思考がそのまま文体にあらわれていて
最初はとても馴染めず苦戦したけど、
慣れてきたらあっという間だった。

著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン　歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」