完全黙秘 (文春文庫 は 41-1 警視庁公安部・青山望)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 905
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167818012

作品紹介・あらすじ

財務大臣が刺殺された。犯人は完全黙秘。身元不明のまま起訴される。特命の極秘捜査にあたる警視庁公安部警部・青山望が突き当たったのは、政治家と暴力団、芸能界が絡み合う壮大な「戦後の闇」だった。捜査手法、情報戦の実態など公安出身者にしか書けない圧倒的なリアリティで描く、インテリジェンス警察小説の新シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ教場で学んだ同期は誰もが優秀で、互いに認めあっている。
    財務大臣がパーティーの席上で刺殺された事件では、犯人はすぐに捕まったが完全黙秘。
    身元不明のまま起訴されることに。
    この事件を発端に、捜査を進める公安警部の青山を筆頭に、同期がそれぞれの部署で仕事に望む。
    警察内での足の引っ張りあいはなく、協力体制が取られる形で事件が解決していく。
    そういうところは面白かったが、警察内の登場部署も多く、政界、暴力団、芸能界と幅広く登場するため、登場人物が多くて読むのが大変だった…

    2023.11.12

  • 登場人物が男性らしい思考をし、
    特段の心理描写が無く事件と操作が進み、
    警察モノらしい単語や役職が並ぶ本

    たぶんドラマだったら面白いんだろうなぁ
    日本統一、みたいにシリーズものでやってそう(真逆)

  • 淡々とした感じ。泥臭い刑事の話ではない。
    読了60分

  • 警視庁公安部・青山望シリーズ第1弾。
    以前、濱嘉之さんの「警視庁情報官」という作品を読んだときは難しい印象だったけれど、懲りずに挑戦。
    公安出身者だからこそ書ける細部が興味深かったし、物語も面白くて今回はサクサク読めた。ただ、目次の次ページに主な登場人物紹介があるのだけれど、そこに載っていない人も結構出てくるから人物を把握するのが大変だったかな。

    主人公の公安部:青山と各部署に散らばる優秀な同期たちが協力しあって、1つの殺人事件から政治家と暴力団、芸能界が絡む大きな事件の真相を突き止めていくのが面白くてページをめくる手が止まらなかった。
    青山と同期たちの他にも優秀な刑事がいて、着眼点だったり人間関係だったり、うまい具合に情報を集められるのがすごい。仕事ができる人はカッコイイな。
    他の警察小説では、警察内部の争いがメインになったりもするけれど、本作はどちらかというと内部で見栄を張っている人には目も触れず、どのように捜査が進められているか実際の流れを見ているようでワクワクした。

    特に最終8章で青山や同期の大和田らが先頭に立って政治家や暴力団を追い込む姿が爽快だった!

    次作も楽しみ。

  • 久々に一気に読み切る面白い本に出会った。
    捜査のやり方の描写がすごいリアリティ。麻生幾氏よりも内情に迫っている気がした。

  • 青山望ではなく警察組織そのものが主人公
    視点がいろいろ変わる
    全てが淡々と進む捜査についてはリアルと取るか、地味と取るかで評価が変わると思う

  • 登場人物が多くて1回読んだだけでは理解し辛い。だけど公安、警視、警察の合同捜査や作者が元公安という点は非常に興味深いのでもう一度読もうと思う。

  • 後半、胸のすくような展開に興奮した。
    政治家、やくざ、芸能プロダクションのことはフィクションであって欲しい。

  • テンポの速い展開でハマりました。次を読みたくなりました

  • 警察の階級名称が難しすぎて、話の内容が頭に入ってこないことが多々あり。

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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。主な著書に「警視庁情報官」「ヒトイチ 警視庁人事一課監察係」「院内刑事」シリーズ(以上、講談社文庫)、「警視庁公安部・青山望」「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズ(文春文庫)など。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中。

「2022年 『プライド 警官の宿命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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