悪の教典 下 (文春文庫 き 35-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 13404
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167839024

感想・レビュー・書評

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  • 上巻オモロかったんやけどなぁ。
    下巻の展開、ザツすぎ。こういう風(キチガイ先生VS思春期高校生1クラス)にしたかったんだとしたら、もっと早めに散らかして行かないと、蓮実のキャラクター設定が勿体ないと思う。

    壮絶に頭が良くて、人の命を奪うことへの罪悪感を欠如したシリアルハンター。書きたい人物像は分かるが、その両立に失敗している。後半の彼はちっとも頭がよくなくて、前半に感じた魅力を全部かなぐり捨てている。

    いっそ、アーチェリー部の彼、剣道部の彼女、ドラムの彼、空手の先生、陰湿酒見らでアベンジャーズ的なものを結成させて、蓮実と取り巻きをサノス軍団に見立てて、活劇やった方がオモロかったんじゃないの?

  • サイコキラー小説。続きが気になってどんどん読んじゃった。上の方が面白かったかも。徐々に失速していった気がします。ちょっと長々しすぎな気はした。あんまり物語の起承転結は無くて、ずーっとサイコパスしてるって感じです。ずっと同じくらいの面白さで読みやすいのは読みやすかったけどイマイチ決め手は無かった。

  • 圧倒的人気を誇る教師、ハスミンこと蓮実聖司は問題解決のために裏で巧妙な細工と犯罪を重ねていた。三人の生徒が蓮実の真の貌に気づくが時すでに遅く……。学園祭の準備に集まったクラスを襲う、血塗られた恐怖の一夜。蓮実による狂気の殺戮が始まった! 

    上巻は好きだったんだけど、下巻はちょっと…

    まず、「蓮見が昔アメリカにいて〜」の件は丸々要らないと感じた。あそこがなくても、特にストーリーに影響はないように思った。

    また、最後の最後を親父ギャグで締めるというのが、「うわぁ…最悪」と思ってしまった。

  • 2021.9.2読了
    2.5
    殺戮していくくだりがが長すぎて、途中で飽きてしまった。
    蓮実はある意味天才なんだろうけど、結局社会から閉め出されているっていうオチ。
    昔読んだ著者の「黒い家」がトラウマレベルに怖かった記憶があるので、覚悟して読んだがそこまで恐怖を感じなかった。
    作中に出てきた「津山事件」は知らなかったので調べてみたら、度肝抜かれて背筋が凍りました。

  • 無理だ、これは…。ハラハラドキドキというより恐怖感しかない。まだ希望を持って読んでいた上巻と違って、下巻はほとんど大量殺人の様子が描かれていくだけ。この作品を読んで思う事のある方もいると思うが、私にはスプラッター映画を文章で読んでいるような感想しか残らなかった。それでも最後まで読み通したのは、面白いというより、途中でやめると余計記憶に残ってしまう気がして悪夢から早く目覚めたいために読み終わらせたという感じ。あらすじも何も知らずに読み始めてしまったけど、ひたすら暴力に終止する話が苦手な人は、読んでもあまり得られるものはないかもしれない。

  • 天才のはずの主人公が馬鹿であまりにも雑な展開にガッカリ。

  • 人の命があまりにも軽々しく扱われ悲しくなった。架空のこととはわかりつつも嫌悪感とおぞましさにまみれた。文字を追うだけでも苦しいのに最後まで残された希望を捜し求めていたように思う。

  • 上巻は蓮見先生の狡猾な人心掌握術や完璧主義の行動に惹かれる部分があったが、後半はただ連続殺人が続くだけ。
    これじゃあ山田悠介氏の作品みたいです。

  • バトルロワイヤルみたい。
    上巻のまますすんでくれた方が、むしろ上巻で終わってもいいくらい。
    ラストに向かってビックリするくらい安直な行動。期待はずれだった

  • 山田悠介みたいなノリだなぁと思った。
    怖くもないし哀れでもなく、ただサクサクと進んでいくかんじ。
    初期の頃のじわじわとくる恐怖を期待していたのでちょっと拍子抜けしました。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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