- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167900687
作品紹介・あらすじ
諸葛亮、五丈原に薨ず。宮城谷三国志、いよいよ佳境へ!諸葛亮亡き後、魏延と楊儀が対立。蜀は衰退を始める。魏でも皇帝・曹叡が急死し政権運営を巡って混乱が起こる。時代は新たな局面へ。
感想・レビュー・書評
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第9巻は曹操をはじめ魏陣営を高評価に描写したいがため、相対的に諸葛亮および孫権(呉)について辛辣かつ不当に非難する件がいくつかあり、読んでいてこの点が不快でならなかった。
しかし当第10巻は諸葛亮逝去という重要な描写があるためか、さすがにいつもの宮城谷昌光らしい穏やかな筆致と言えるもので満足できた。
『正史』準拠のため三顧の礼や赤壁の戦いでの活躍も描写されなかったためか、諸葛亮の逝去は今ひとつ感慨が薄かったといえる。 -
ー策は、ついにはおのれを滅ぼす。
おそらく諸葛亮はそう信じている。じつは司馬懿もそう考えているのである。(28ページ)
そして、孔明亡き後の、仲達の物語。 -
10巻の主人公は司馬懿。
世代交代で英雄たちが消えていく中、ちょっと遅れて出てきた天才が経験と機会を掴んでいく。
諸葛亮没後の三国志は読む機会が少ないので有難いです。 -
【諸葛亮、五丈原に薨ず。宮城谷三国志、いよいよ佳境へ!】諸葛亮亡き後、魏延と楊儀が対立。蜀は衰退を始める。魏でも皇帝・曹叡が急死し政権運営を巡って混乱が起こる。時代は新たな局面へ。
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文藝春秋の連載は終わったが、文庫版は半年に一冊という生殺しのようなペースで出版されている。これでやっと10巻目(全部で12巻になりそう)。諸葛亮の死から曹爽の台頭までを扱っている。曹爽なんて、マニアックすぎる(笑)。
宮城谷昌光の孫権は戦下手という評は面白い。赤壁の戦いは周瑜、夷陵の戦いは陸遜が指揮したので、確かに孫権は何もしていない。元々、宮城谷は孫権に手厳しいが、この巻では孫権のダメっぷりがいかんなく表現されている。
それにしても、諸葛亮以後だけで3巻も使うとは。渋すぎる。 -
司馬家のターン!