- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167902537
作品紹介・あらすじ
戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集
時をかけるゆとりは朝井リョウさんが書かれたエッセイ集です。
著者が上京してきての毎日を綴ったり、バイトや夏休みの思い出、就活、社会人生活について書かれています。ゆとり世代がゆとり世代を見た切なさの中にもおかしさがあるエッセイです。小説にはない魅力のある一冊です。
感想・レビュー・書評
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『そして誰もゆとらなくなった』の図書館順番待ち中です。その前に三部作を最初から読んでおかねば!と手にしました。皆さんのレビューの通り、何度爆笑したことか!あの小説を書いた人と同一人物ですか?もうこれから小説を読む時もあなたの便意や痔のことがどうしても頭を過ってしまいますよ‥‥
お腹が弱く、いつでも時限爆弾を抱えているような朝井さん。昔、知り合いがやはりどうしてもトイレが我慢できずに飛び込んだオフィスビルで、受付のお姉さんに何も言わずとも「(トイレは)あっちです!」と言われたという話を思い出しました笑笑笑
学生時代の旅の話も面白かったですね〜
社会人と違ってお金はないけど時間はある‥‥そういう旅行、私もよくしてました。青春18きっぷを使って真夜中の東京駅から東海道本線に乗り西へ西へと向かう‥‥バイト先の喫茶店で廃棄になったケーキをしこたまもらってきて、友だちと爆食いしながら‥‥そして、翌朝到着した駅でいきなり情報番組のリポーターらしき人につかまり、マイクを向けられて『この夏の思い出を教えてください!』なんて聞かれて、友だちはうまいこと答えてるのに私はしどろもどろになっちゃってモゴモゴしちゃって、私って‥‥と落ち込んだあの日。
あー思い出すなぁー。学生時代のおバカな日々。
でも、あのおバカな日々が今となっては貴重な財産ですよね。
そんなことを思い出させてくれる一冊でした。
あー面白かった!
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「言葉にできない、そんな夜」
というNHKのTV放送がありまして、朝井リョウさん出演されていたのを、以前数回観たことがあります…。
この番組は、四名のゲストと共に、ピッタリとハマる言葉の表現を探していく…という新感覚国語エンターテインメント番組だったのですが…。
ゲストの方々の(特に朝井リョウさんの)言葉選びや表現力に魅せられてとても親近感を持っていたのです。
そして手に取った、朝井リョウさんのこの本。
TVで観た直木賞作家さんはやっぱり頭が良いなぁと思ってましたが…その時と、このエッセイとのギャップなどを感じてしまって、さらに面白く読んだ気がします…(笑)
年末最後に、こちらを手に取った自分を褒めたいくらいに思える、笑って一年を締めくくられた作品でした。
今年も、ブクログで楽しく読書できて良かったです。
ブク友の皆様、ありがとうございました。
来年もまた、どうぞよろしくお願い致します!!-
2023/12/31
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ヒボさん、こんばん૮₍´• ﻌ •`₎აワン!
この1年、お陰様でたくさんの本について知ることができて、こちらこそお世話になりありがとうご...ヒボさん、こんばん૮₍´• ﻌ •`₎აワン!
この1年、お陰様でたくさんの本について知ることができて、こちらこそお世話になりありがとうございました〜♪
来年もどうぞよろしくお願いします☆☆2023/12/31 -
1Qさん、こちらでもありがとうございます(*^^*)
来年もまた、面白いレビューを、よろしくお願いします~w
良いお年をお迎えください!1Qさん、こちらでもありがとうございます(*^^*)
来年もまた、面白いレビューを、よろしくお願いします~w
良いお年をお迎えください!2023/12/31
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職業作家とは陰キャで妄想癖と思っていたが、全く逆!
見事なリア充の学生生活で羨ましい
そんな嫉妬をするエッセイ
ゆとり世代を少しでも知ろうと手を取ったが、
初々しい青春群像で眩しい これがゆとり?
おかんや先生 友達をディスるが、愛嬌
いい環境で育ったんだなと感じた
作家の自伝を知ることで、他作を顔をイメージしながら読める。それも一興
以下抜粋 自振抜粋
・「勝てる気がしない」という表現を何回か使っているが、高校生のころは、負ける気がしなかった。
誰もがそうだと思う。相手が何なのか、勝ち負けとは何なのか、そんなもの何もわかってはいなかったが、とにかく、高校生であったあのころは誰でも、何にも負ける気がしなかったはずだ。
・就活とはきっと、形を変えて現代日本に現れた新たな通過儀礼の形なのだ。自分と社会の間にある溝を、ここで飛び越えなければならないのだ。そのために、初めて未熟な自分と真正面から向き合ったり、触れたことのない世界に生きる人と知り合ったり、夢を諦めなければならなかったりする。
自分という人間が、社会という大きな舞台の上でどのように機能するのか。今までずっと何かに守られて生きてきた僕らに、就活は、はじめて現実を叩きつけてくれる。
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噂には聞いていましたが、最高でした。
思わず声に出るほど何度も笑わせてもらいました。
私が読んで特に好きなのは、「御蔵島への船旅」と「携帯ショップでの告白」のくだりです。
朝井リョウさんの頭の中を少し覗くことができて良かったです。
ゆとり3部作、全部読んでみたい。 -
全く、頭の良い人が、全力でバカバカしい事に立ち向かう様は、単純に面白いんですよね。
彼が、19歳で新人賞をとり23歳で直木賞を受賞して、ゆとりらしさのインタビューを見ていて、大胆不敵な男の子って思っていたけど、緊張でお腹弱かったり、空気読んだり、ネットの批評気にしたりと、うん、普通の男の子だったわ。
作家の青春物だと、村上龍の「69」が好きなのだけど、目立ちたいだけに全力を尽くすといった感じでもう法的にも危ないとこまでやっちゃう。その点、さすが民度高めのゆとり君達は、善悪付いている安心感。
10年くらい前かな、僕らの世代というテレビ番組で、新鋭作家4人で座談会をたまたま見ていた。文学賞の話になって、「全部僕が欲しい」みたいな事言って他の作家さんが、すんって引いてたのが笑えた。おー自信家だね、好きだよ強気。って思っていたけど、彼は空気読んでリップサービスだったかもね。 -
とても面白かった。
ジェネレーションギャップは感じるものの、朝井リョウという人間のユニークさが詰まっている。
最初の年表から始まり、学生時代のちょっとやり過ぎな体験(非常にうらやましい)、就職活動、そして直木賞受賞後の社会人生活。
小学校の頃から日記を書き、ひとり人生ゲームでいろいろな人生を体験したり、人になりきってみたりと、随所に作家になるべくしてなったことが分かる。
タイトルの意味は「ゆとり世代の著者が子供のころから今にいたるまで、変わりばえせず、馬鹿馬鹿しく可笑しい日常を過ごしている、というニュアンス」だと言うことです。
解説にも書かれているように病院の待合室で待っているときなどにはぴったりの一冊です。 -
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fukayanegiさん、こんにちは。いつもありがとうございます♪
この本、面白かったですよねー。
私も順番に読んでいこうと思って、同じく『...fukayanegiさん、こんにちは。いつもありがとうございます♪
この本、面白かったですよねー。
私も順番に読んでいこうと思って、同じく『風と共にゆとりぬ』と『そして誰もゆとらなくなった』の図書館順番待ちです。
本当に腹がよじれるほど笑ってしまうので、読む場所に要注意です。
ホントにあの小説を書いたのと同じ人か???ですよねwww
元々朝井リョウさんは好きだったけど、エッセイ読んで好き度増し増しになりした。2023/02/28 -
こっとんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつもいいねありがとうございます。
ほんと笑えますよねー。
通勤...こっとんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつもいいねありがとうございます。
ほんと笑えますよねー。
通勤電車どころか家で読んでいても家族から不審がられるほどw
こういう良い意味でバカと真面目を使い分けられる人って尊敬するし、好感をもちます。
自分、朝井さんは『桐島、部活やめるってよ』と『正欲』しか読んだことないのですが、そのうち他の小説も読んでみようかなぁと思ってます。
でも、まずは『風と共にゆとりぬ』ですね!2023/02/28
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年末年始馬鹿馬鹿しく笑える本を読もうと思って選んだ。
大晦日面白おかしく読んで、そのあと今日まで本を開けなかった。
気持ちを引っ張られすぎるのが私の難点。
でもようやく今日笑って読めた。
これから先笑って一年過ごせますように。
最後になりましたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早く日常が戻りますように。
そしてブクログの皆さま今年もよろしくお願いします。 -
これは面白かった。
大学生は無茶するよな。元気が無知をカバーできる貴重な時代。
このように、失敗を繰り返すことで思い出にもなり、ヒトとして成長していくんだな。
北海道まで自動車で行くはずだった話や京都まで自転車で行った話など最高!
シチュエーションの違いこそあれ、若かりし頃に誰もがやらかしていそうなことが満載で、自身の経験とも少し重なるところがあった。
幼い時から毎日ノート1ページ程の日記を書いていたのが作家の道に繋がっていたのですね。
まさに、継続は力なり。
小6の読書感想文で特選賞をもらい「自分の文章に酔ってない?」と先生から言われたリョウ少年。
たいていの場合、冷静になって「調子に乗っていた、舞い上がっていた」と反省したりするもんだが、
「酔えるほど好きになれるものに出会ってしまった♪」と誇らしく思い喜ぶのだから作家になって当然です。
朝井さんの小説は読んでいないけど、その前に続きのエッセイを読みます。
すでに「風と共にゆとりぬ」が手元にあります。-
Kazuさん、こんばんは。
いつもありがとうございます♪
同じ日に同じ本を読んでいたとは!
面白かったですねー
私も三部作全部読んでみるつも...Kazuさん、こんばんは。
いつもありがとうございます♪
同じ日に同じ本を読んでいたとは!
面白かったですねー
私も三部作全部読んでみるつもりです。
楽しみです♪2022/11/16 -
こっとんさん、こんばんは。
朝井リョウさんのエッセイ、どの話もハズレなしで夢中で読んじゃいますね。
あと2冊あるので、私も精いっぱい楽しむつ...こっとんさん、こんばんは。
朝井リョウさんのエッセイ、どの話もハズレなしで夢中で読んじゃいますね。
あと2冊あるので、私も精いっぱい楽しむつもりです♪2022/11/16
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朝井さんの小説は読んだことがない。「桐島、部活やめるってよ」というタイトルがインパクト大だったので、「〇〇、△△ってよ」と日常的に使う時には、なんとなく意識している作家さんではあったのだけど、まだ、小説は読んだことがない(二回目)。そんな私の目に、このエッセイを読んで「爆笑した」というコメントが飛び込んできた。おそらく、このブクログでのコメントだったと思う。「爆笑」したかったので、すかさず図書館で予約して読み終えた。
まぁ、笑った笑った。私の独断と偏見でいくと、初期の森見登美彦さんから、はんなりした京都的なところと独特な腐男子的な要素を引き抜いて、東京という大都会のエッセンスと我ら早稲田的な誇りを加え、より青春エンジョイ♪感を出したのが、この朝井さんのエッセイのような気がする。と書いてみたけど、森見登美彦さんの今と初期の違いもわからないので、ここは嘘と思ってもらっていい。
やっぱり読んだ直後はその作家さんの文章に引っ張られるなぁ。
気を取り直して。一番笑ったのはアナログな朝井青年がスマートなフォンに機種変に行ったところかな。お母様のミラクルな仕業と相まって、作り話のようなことが現実となって、本当は声を出して笑いたかったけど、職場で昼休みに読んでいたので、肩を震わしてどうにか堪えた。朝井さんにはずっとアナログでいてほしかった。そこだけが残念。
エッセイを書くため、というのもあるかもしれないが、青春を、おバカな青春を、様々な経験をしながら思いっきり楽しんで、持ち前の観察力で出来事や周囲の人を朝井フィルターを通して観察し、エッセイとして収めるなんて、もうまぶしくてしょうがない。
最後に。「旅行を失敗する」のところで、こんな文章がある。
「―とその運転手に話しかけてみるものの何故か完全に無視されるというハプニングに見舞われながらも、私たちはまた船に乗り込んだ。」
ここは、本来ならこの運転手さんからねぎらいの言葉や同情が欲しかったところである。が、完全に無視されたと。しかし、このタクシーの運転手さんのくだりなんか、本筋と関係なく、なくてもいい文章である。これを挟んでくるところが朝井さんなのだと私は理解した。こういうちょっとしたことだけど、なんか引っ掛かって、感情を露わにして他人に話すことのほどではないけれど、忘れられない出来事って誰にでもある。それをこんなにスマートに挟んでくるのだ、朝井さんは。むしろ、朝井さんがこの本で一番伝えたかったことはここではないか、とひそかに睨んでいる。
・・・完全に朝井口調の文章になってしまった。