- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903602
感想・レビュー・書評
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30前くらいの女の人に共感されるのでは。男と女立場で思っていることが全然違い、すれ違うというのが、前半は痛々しく、後半は少し余裕をもってほのぼのと表現している。
前半の「しょうがの味は熱い」の方がソリッドで好き。
後半は、作者の余裕のようなものも感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数年間付き合った、大好きだった彼と、別れるときまって、ふらふらしている時に、偶然手に取ったのが本書でした。
小さい鰹節を勢いよく削っていた、あの頃の私の不甲斐なさを感じ、彼に好きだけじゃだめだと言われたことに、納得できました。
つらい失恋から立ち直るきっかけになったと思います。 -
結婚に関する男女のすれ違いの話。なんとも言い難い。小説の中で起こっていること自体は良くある話だけど、登場人物の二人は普通の人ってツラして全然普通の人ではない。二人とも潔癖すぎる。こりゃ結婚はやめといた方がいいと思う。「あともう少しがんばれば、幸せになるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」という言葉が印象的。設定上仕方ないのだと思うが、いつもの綿矢りさらしいリズミカルな文章が鳴りを潜めていて物足りない。
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綿谷りさの文章は独特な文体で面白いんだけど、内容があまり感銘を受けなかった。
蹴りたい背中の頃のような新鮮さはなくなって来ている。 -
潔癖の男とだらしない女。
この2人は結婚してもうまくいかない気がする。
女が働きもせず男を待って待って待ち続けるあたり、イライラ。綿矢りさの本には珍しく、共感できる登場人物がひとりもいなかった。 -
なかなかよい
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現代の20代半ば〜のカップルっぽい話。最後のうおおどっちなんだ〜と砂利道を進む車みたいに揺さぶられた。奈世のだらしないところと弦の完璧主義なところとか自分と照らし合わせてしまう…
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同棲している男女のすれ違いのお話。
結局、結婚はお互いの欠点に目を瞑って譲り合わないとうまくいかない。
奈世は依存的で甘えた人間だから、あまり好きではないけど、自分にもそういう部分があるなあと反省...。 -
なにげない結婚前のカップルのいざこざ
でも今だからなのか心に刺さる
どんなカップルもこんな喧嘩やすれ違いを通して結婚していくのか。
主人公の女性がちょっと怖い。
「あともう少しがんばれば、幸せになれるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」