しょうがの味は熱い (文春文庫 わ 17-3)

著者 :
  • 文藝春秋
3.36
  • (37)
  • (114)
  • (163)
  • (47)
  • (4)
本棚登録 : 1857
感想 : 154
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903602

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 30前くらいの女の人に共感されるのでは。男と女立場で思っていることが全然違い、すれ違うというのが、前半は痛々しく、後半は少し余裕をもってほのぼのと表現している。
    前半の「しょうがの味は熱い」の方がソリッドで好き。
    後半は、作者の余裕のようなものも感じる。

  • 数年間付き合った、大好きだった彼と、別れるときまって、ふらふらしている時に、偶然手に取ったのが本書でした。

    小さい鰹節を勢いよく削っていた、あの頃の私の不甲斐なさを感じ、彼に好きだけじゃだめだと言われたことに、納得できました。

    つらい失恋から立ち直るきっかけになったと思います。

  • 結婚に関する男女のすれ違いの話。なんとも言い難い。小説の中で起こっていること自体は良くある話だけど、登場人物の二人は普通の人ってツラして全然普通の人ではない。二人とも潔癖すぎる。こりゃ結婚はやめといた方がいいと思う。「あともう少しがんばれば、幸せになるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」という言葉が印象的。設定上仕方ないのだと思うが、いつもの綿矢りさらしいリズミカルな文章が鳴りを潜めていて物足りない。

  • 綿谷りさの文章は独特な文体で面白いんだけど、内容があまり感銘を受けなかった。
    蹴りたい背中の頃のような新鮮さはなくなって来ている。

  • 潔癖の男とだらしない女。
    この2人は結婚してもうまくいかない気がする。
    女が働きもせず男を待って待って待ち続けるあたり、イライラ。綿矢りさの本には珍しく、共感できる登場人物がひとりもいなかった。

  • 同棲している男女のお話。
    神経質で疲れっぱなしの弦と、おおざっぱで依存体質の奈世。
    「しょうがの味は熱い」は、そんな二人が同棲して一年近くの話。
    「自然に、とてもスムーズに」は、また時間が経ったあとの話。

    奈世が怖い。重すぎて怖い。
    かといって弦が良いかというとそうでもない。
    奈世が出てくまで自分の気持ちと向き合うことをせずに、
    向き合ったら向き合ってたで突然奈世を追いかけていく。
    きっと二人はうまくいかない。
    なにせ、一緒にいることで胃炎になる女と円形脱毛症になる男だもの。
    好き、だけではうまくいかなくてもやもやする。
    そんなお話だった。

  • なかなかよい

  • 現代の20代半ば〜のカップルっぽい話。最後のうおおどっちなんだ〜と砂利道を進む車みたいに揺さぶられた。奈世のだらしないところと弦の完璧主義なところとか自分と照らし合わせてしまう…

  • 同棲している男女のすれ違いのお話。
    結局、結婚はお互いの欠点に目を瞑って譲り合わないとうまくいかない。
    奈世は依存的で甘えた人間だから、あまり好きではないけど、自分にもそういう部分があるなあと反省...。

  • なにげない結婚前のカップルのいざこざ
    でも今だからなのか心に刺さる
    どんなカップルもこんな喧嘩やすれ違いを通して結婚していくのか。
    主人公の女性がちょっと怖い。

    「あともう少しがんばれば、幸せになれるかもしれない。でも愛や結婚は、あともう少し、と努力するものでしょうか。」

全154件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

小説家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綿矢りさの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×