- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906153
作品紹介・あらすじ
自分を果物にたとえたら……四者四様の恋が動き出す「フルーツパーラーにない果物はなんでしょう」その質問をきっかけに、四人の女性は自分の恋愛を振り返る。甘酸っぱい連作短編集。
感想・レビュー・書評
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表紙やあらすじをみると、よくある恋愛小説とか女の友情話に見える。
でもすごいリアルな葛藤ややるせなさが描かれている。
言葉選びや行間がとてもいい。何かに苦しんでる女性の力になる小説だった。
面白い!! -
学生時代だったらきだと仲良くはならなかっただろう、という同性とも、社会人になったら否応なく付き合わなければならない。そのなかで、ここまでわかちあえる友達になれる相手がいれば、それはとても幸運なことだと思う。どの女性の話も共感できる部分がある。1番キュンとしたのは理系女子で、いまの自分に近く感じたのは桃の彼女、何年か前に読んでいたらイチゴの女性に思い入れがあったかもしれない。傷も汚れもすべてひっくるめて生きていくしたたかさ。
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面白かった。でも、どの子もわたしにはなれない姿。
イチゴみたいにみんなから愛されないし、レモンみたいにスパイス的な存在にもなれない、桃みたいに美しく手を出したくなる存在でもない。
もちろん強烈な艶やかさを持つマンゴーでも、可愛らしいさくらんぼでもない。
強いて言うならパイナップルかな。
でもシロップ漬けされて、食べやすくもなれないんだ。
そうだな。わたしはアボカドかな。
一応、果実なんだろうけどスイーツには中々選ばれない。熟せば柔らかくて食べやすいけど、女の子には好かれるけど、あんまり男の子には好んで食べられないよね。
きっとアボカドもそんな立場をわかってるし、スイーツみたいに食べられたいとは思ってない。
フルーツバスケットに憧れるけど、入れるとは思ってないし、入ったところで浮くのもわかってる。
でも、やっぱり誰かには選んでほしいな。 -
皆それぞれに個性があって魅力的なのに、自分で気付いてなくて他の人を羨んでいるのでもったいないなぁと思う。恋もそれぞれに違っていて面白い。
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フルーツパーラーの果物に主人公たちを例えた、4通りの恋のストーリー。親近感があったのは「パイナップルは傷つかない」。グループに馴染めない、人から変わってると言われる、拗らせた主人公。恋の幸せな結末はなかったけれど、清々しい終わり方で読みやすかった。 ジメっとしてない恋のストーリーなので、個人的に好きな一冊。
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私には、何とも言い難い内容。4人の女性の恋愛物語だが描写が細かすぎて自分の想像の世界に入り込めなかった。
私の場合、何故本を読むのか…想像を掻き立てられるのが好きで読むのかと改めて思った。