- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906153
感想・レビュー・書評
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女子特有の話。
読んでいても読み終わっても、悪い気持ちにはならない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近本を読んでいない、と思って地元の本屋で何気なく手に取った作品。短編で恋愛モノで、夏向きかなと思ったけどイマイチのめりこめなかった。
4人のOLがそれぞれ主人公だったが、考え方も恋愛のやり方もどうも子供っぽい。理解はできるけど、共感はできない。フルーツ占いをきっかけに自分のことを見つめ直すストーリーのためか、キャラクターが極端すぎるようにも感じた。
それぞれの出す結論は分かりやすいものだったが、その場しのぎでは?と不安になる。私が彼女たちと同じ職場の同期だったら、本当に同世代かな…と思ってしまいそう。
読みやすさは保証します。 -
自信がなくて、あと一歩を踏み出す勇気がなくて、女であることをこじらせているモリッチと桧野川には少しだけ共感できた。
真衣は…共感は出来ないけれど憎めない。
女の子としてはきっと真衣が一番正しいんだろうなと思える。
だけど、玲奈。彼女だけは、女というものはこうも醜くなれるものかとゾッとした。
すました表情をして、自己肯定のためだけに他人の気持ちを弄んで、自分で刻んだ傷に酔っている。
人間はこんなにも自己愛の塊になれるのか。
彼女が「美しさ」を語るなんて吐き気がする。
玲奈の話がなければ心地よい読後感だったのに、残念。 -
気持ちはわかるんだけど、気分転換に読む本ではない。
どろどろした内面の吐露に読んでいると気分が悪くなるので、どういうときに読んでいいかわからない。 -
確かに自分のことが嫌いで、他人が羨ましくても、誰かと丸ごと取り換えるのは嫌だと思う。不思議。
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2016.08読了。
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もっとキャピキャピして、ザ・女子!って感じであまり好きになれないかもなーっていう先入観で読み始めたけど、そうでもなく、なかなか深いところを突いていると思った。20代女性の恋愛を軸に進むけれど、恋愛を通しての成長ストーリーなのでそこまでベタな恋愛小説ではない。全5章で書かれていて、すべて話者が別だけど全部が繋がっている。なるほどそういうことね、と、読み進むうちに視界が開けていく。
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かわいい形をしていて誰にでも好かれるけれど、すぐに飽きられるイチゴのような女の子。でも、こんな自分になりたかったわけじゃないのに―。今の自分がどこか好きになれない。メーカー勤務の四人の女性たち。二十代後半の彼女たちが出会った、人生を変えるかもしれない恋愛と友情を描く連作短篇集。
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フルーツパーラーにはない果物は?
とある日、同期入社の4人で行ったフルーツパーラーで問いかけられたクイズに、それぞれが一年間自分の中で問答し、1年後の同じ日に答え合わせをするはなし。
結婚適齢期の彼女たちの気持ちは自分にも当てはまるものばかりだった。
だからこそ、終わり方がチープすぎる感じがして残念だったな。 -
今の自分がどこか好きになれない、職場は同じだけれど性格も外見も全然違う二十代後半の四人の女性たち。
合コン女王、お笑いキャラ、理系女子、生粋のお嬢様。
「フルーツパーラーにはない果物はなんでしょう」という理系女子 桧野川が放った何気ない質問が、彼女たちの中に思わぬ波紋を広げ、一話ごとに一人ずつ自分の生き方を見つめ直していくことになる。
桧野川の視点に戻る第五話が好き。「私たちはみんな自分のことが嫌いで、いつだって誰かを羨んでいるくせに、人生をまるごと取り替えてあげようかと言われると、悩んだ末に断ってしまうくらい自分に執着している」という一文にどうしようもないくらい心が揺れた。