- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906474
感想・レビュー・書評
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実際は☆3.5。
死神の精度、随分昔に読んで以来だったのでぼんやりとしか覚えていなかったのですが読み出して割とすぐに思い出しました。
死神の千葉が担当するのは娘を殺された作家・山野辺。
無罪判決が下った容疑者への復讐を、妻・美樹と共に目論んでいる。
真面目に仕事をするタイプの千葉はその復讐に同行するー。
「ガソリン生活」でも感じたのですが、伊坂氏の作品における登場人物の作り込みは、本当によく出来ていると思います。
ずっとずっと存在していて、ずっとずっと仕事をしている千葉の経験や感覚、配慮の仕方や、一方で配慮できないところ。
そういった所に矛盾がない。
すごい想像力と描写力だなあ、と唸らされます。
個人的に印象に残った箇所は
「人は死んでも、誰かの記憶に溶けるから、全体としては減らない」
という考え方と
「人間ができるのは、自分をコントロールすることではなく、コントロールできない言い訳を考えることと、目標を変更することだ」
という考え方。
山野辺の復讐は困難を極めますが、読後は爽やかな気持ちになれます。
伊坂ファンとして気になったのは「轟さん」の出演の仕方でしょうか。轟さん、どうして?と。
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面白かった。伊坂幸太郎の死神シリーズ二作目、今回は前回の短編集の構成とは異なり、長編だった。主人公の死神である千葉の言動は、やはり前作と同じで、生きている人間を俯瞰的に眺める軽佻浮薄な人柄だった。ただ、今回は前回よりも千葉の死神的観念というものが少し、しつこかった気がする。そのせいもあって物語の中盤は少し読むのがダレてしまったが、後半の盛り上がりは面白かった。
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同じ年頃の娘がいるので、
最初の方は特に読むのが辛くなって
休み休み、読みましたが、
やっぱり千葉さんがよい!
ラストは泣けました。
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会話の中で伊坂幸太郎の話題があがる度に「ゴールデンスランバーの映画は観たことある」としか言えなかったけどやっと伊坂幸太郎の小説を読んだことがある側の人間になった 伏線回収の鬼
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どちらかというとゴールデンスランバーのような読みこごこちでした。先が気になる内容はさすがだと思いました。私の好みよりはやや超え気味のぶっ飛んだ世界観ではありましたが。
伊坂幸太郎さんの作品はどれも映像化しやすそうな文章ですね。 -
めっちゃ面白かったー!!
死についてよく描かれている作品はそれだけで大好きなんですが、この作品は死に対して独特な解釈をしていて本当に面白かった…!
「人は死んだらどうなるのか」は人には知ることのできないテーマだからこそ、怖くて魅力があると思います。
無になってしまうのは怖いから、死後の世界や輪廻を信じたり、肉体から解放されると解釈して、安心しようとする。
でもこの作品には他の作品とは違う安心がありました。本当大好き。
ストーリーも特に後半がよかったです。
これから読む方は前作『死神の精度』から読んで欲しいです。あんまり繋がりはないけど、そっちのほうが面白いと思います!
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千葉さんのマイペースっぷりがおもしろい。音楽がそんなに好きなのか。山野辺夫婦に降りかかった不幸は辛すぎて、あまり深く考えないように読んだ。暗くなりがちなストーリーの中で、やっぱり千葉さんは輝いていた