死神の浮力 (文春文庫 い 70-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784167906474

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  • 『鼓動が激しく打つ。息を整える。落ち着け、落ち着け、の自分の内面を撫でるように、唱える。頭の中で揺れる波静まるのを待つ。この一年の僕たちの苦悩を、焦りや勢いで台無しにするわけにはいかない。平静になることがスタートラインだ』

    親になってから、子どもが事件に巻き込まれる系の話はフィクションとわかっていてもしんどい。主人公に自分を重ねすぎてしまうのかなぁ。千葉さんは死神だから、誰かが必ず死ぬわけだけど、それでも「千葉さんがいてくれて良かった」と主人公も読者も思える物語だったと思う。
    「人は必ずいつか死ぬ」「日々を摘み取ることしかできない」今のところ私にすっごく刺さったわけではないけど、忘れたくない言葉だなぁと思った。"死"は怖いことなのだろうか。
    #死神の浮力
    #伊坂幸太郎
    #20220208 読了

  • 娘を殺され、悲しみ、やり切れなさ、犯人への憎しみなど感情が顕になる山野辺夫妻。
    対して仕事だから協力するが、感情は持たず淡々としている千葉さん。

    今作は長くて途中少し飽きてしまった。
    ただ、Day5の途中から解決までの疾走感は心地良い。

  • テーマ勝ちしてるので何をやっても面白いし、逸脱しすぎない遊びの余裕が心地よかった。

  • 2016.07.31

  • 伊坂らしい怒涛の伏線の回収はないが、
    独特な気持ちよさの残る一冊

  • 「精度」にすごく感心したが、このシリーズ、短編の方が向いている気がする。本作も面白かったのだが、少し冗長な感じが否めない。

    本城の最期も?マークがつく。

    エピローグでまた、次回作の予告をしている様にも取れるが、どんな作品になるのか楽しみなようでもあるし、同じようなティストだと飽きるようなきもするので、作者の手腕が楽しみでもある。

  • 「死神の精度」とは違い1人にフォーカスしたお話でした。
    死についてのお話なのに重くないこと、様々なことが後々繋がることが流石伊坂さんで、とても面白いお話でした。

  • シリーズ物らしいが、初めて読んだ。
    結果、面白くはなかった。伊坂幸太郎はこれまでにも読んできてたが、はまった事がなく、自分の好みに合わないのかもと思い始めた。

  • 面白かった。前作同様千葉さんのキャラクターと登場人物との掛け合いが素晴らしい。

  • 途中の展開で心臓がドキドキする
    とっても面白かった

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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