キリング・ゲーム (文春文庫 カ 10-7)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167909529

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  • 感情の表し方が理解できず良心という概念も持たないグレゴリーは、雑誌に掲載されている様々な表情を壁中に貼って完璧に模倣できるよう練習している。適切な時に適切な表情を浮かべるためだ。この常軌を逸しているグレゴリーとカーソン刑事のパートが交互に描かれる前半は、やや単調。犯罪者はこれまで通り魅力的なのだが、今回のカーソンはややキレが鈍い気がする。警察学校の女子生徒と良い仲になり、彼女のおかげで捜査も進展するけれど、相変わらず肝心な所は兄ちゃん頼りだしね。狂った連続殺人犯対カーソンという構図が覆される後半は、さすがカーリイ。微妙な違和感の正体が明らかになった時は、そういうことだったのかと驚かされた。あとはカーソンがひと皮むければ言う事なしだけど。新たな展開もありそうな終わり方だし、次作に期待する。

  • カーソンと殺人者の視点でストーリーは展開する。五里霧中の捜査を強いられるカーソンと、奇妙な行動を続ける殺人者グレゴリー。このふたつの線はどういう関係にあるのか、どう交差するか、そこが読みどころのひとつ。

    「ミッシング・リンク」が本作品のテーマ。意外な真相へと繋がる手掛かりや伏線は、いくつものエピソードの中に巧妙かつ大胆に仕込まれているから、真相を推理することは十分可能。さらに、その先にもうひとつの驚きが仕掛けられている。そこで読者は全体の構図が反転するショックを味わうだろうし、作者の企みを確認するため再読したくなるかもしれない。

    いつも以上に攻めてきたなーという印象は強いが、ラストが若干弱い。それをスルーされたせいで、読後は不完全燃焼。

  • カーソン・ライダーシリーズ7作目。実際では9作目らしい。今回はカルトではあるが、あまりそれが気にならない程度でサクサク話が展開していく。終盤に無差別に見えた殺人につながりがあり、伏線がしっかり張ってあったのは読んでいて楽しかった。しかしながら最後がちょっと展開が急というか、あっけないというか。せっかくだからジェレミーにもう少し出てもらってそこまでも解決できればよかったかな。次作からは職場変更?期待。

  • なぜ続編が出ない?
    誘われたからってだけで引っ越すのか?家は?

  • 5月30日読了。図書館。

  • ジャック・カーリイ『キリング・ゲーム』文春文庫。

    シリーズ第9作。そろそろこのシリーズにも飽きて来た。それなりに評価は高いようだが、低俗な表現ばかりが鼻につき、そこまで面白い作品だとは思えない。

  • 完成された巧さやね。
    次作早めに出版希望。

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