- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167919320
感想・レビュー・書評
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祖父が話す内容がグッときます。大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、つらいだけの我慢は命が削られる。や、お前が幸せならみんなが幸せだ。など。
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伊吹さんの作品に、最初に出会った時のような既視感を覚えた。むしろ、よかった。読んでいる私でない私が、そうそうこういうのって、喜んでる感じ。読んでる私の方は、美緒と真紀の心情や行動が描かれるところでぐったり、辛かった。もうっ、逃げな逃げなって思いながらページをめくってました。
最後は、希望がもてますから、今いるところがしっくりいってない人に読んでほしい。 -
「言はで思ふぞ、言ふにまされる」
この言葉をそれぞれが体感した時に涙が自然と溢れた。
私は主人公(美緒)の父母、祖母がとっても苦手でそこで育った美緒にも癇に障る部分があるけど、問題は誰が悪いとかではなく性格が正反対の人達が家族を築くにはどうしたらいいのか…
答えは言葉にすると簡単。でもその答えこそ一番難しい。
登場人物が苦手なタイプの人だと結末がハッピーエンドであっても読後感が良くないけど、雲を紡ぐは苦手な人だらけだったのに読後感が素晴らしく良い。
こういう小説に出会えた時の幸福感は他では味わえない、とても大切な感覚。 -
記録
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普通
いくらなんでも評価が高すぎると思う -
初めて読む作家さんだけど、とても良かった。
ストーリー展開は、読んでてなんとなく想像できてしまうような、そんなに奇想天外はないけど、登場人物がみんな魅力的だった。
唯一悪者の母方の祖母についても、この人のせいで悪い展開になってしまう事を最後には、なんとなく気が付いてくれたようだし。
盛岡の風景や、おしゃれな小物、古いものを大切にする文化など、風景が浮かんできて、とても良い感じだった。
巻末にたくさんの参考資料を並べている小説は、やはり良い作品になるなと改めて思った次第です。