白い闇の獣 (文春文庫 い 107-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1235
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167919696

感想・レビュー・書評

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  • 少年法についても、考えさせられた。年齢のことだけではなく、環境や、仇討ちまあ、様々!難しい!人間は、神様ではないから。

  • シリアスな内容で気持ちが沈むこともありましたが、徐々に明かされていく事件の全貌やストーリーの展開から目が離せず最後まで読み応えのある作品でした☺️

  • これまでの伊岡さん作品の中では一番面白かった。いつもは最後のサプライズが唐突で違和感を感じていたが、その結末も説明も自然で受け入れ安かった。

  • 最後の最後で二転三転して面白かった。
    やはり悪者は子どもだろうが大人だろうが更生しないものなのか。少年だろうが何だろうが、悪意と殺意を持って犯行に及んだのであれば、厳重に罰せられるべき。
    しかし一夜の過ちの罪の意識だけで、我が身を投げ出せるものなのか、いつも理解に苦しむ。
    エンディングに少しだけほっこりさせられたのも評価アップ。

  • 面白かった

  • 「人生には幾たびか、神に置き去りにされた、としか言いようのない夜がめぐってくる」

  • 少年犯罪や少年法をテーマにした作品を好んで読むことが多い。守るべきは被害者や遺族なのに、蔑ろにされる描写はどの作品であっても心苦しくなるしやるせない。
    過剰に保護される加害者たちは、少年法を逆手に取り、反省など微塵もせずに犯罪を重ねていく。
    この作品に登場する少年たちもまさしくそれで、生きてる価値すらないクソ共が!!と読んでる間本当に腹立たしかった。


    伏線もしっかり回収されてるし、犯人もまさかな人物で面白かった。

    いなくなった人は二度と戻らない、犯した過ちも無かったことにはならない。そう思うと一縷の望みを感じるラストではあったが、モヤモヤしてしまう。

  • 他者の作ではあるが少年法を取り上げた作品を数冊読んでいたので、読み始めはまたこのテーマか。と、身構える形となった。

    が。

    さすがは惚れ込んだ作家と言えるか。複雑に物語が絡み合っていき最後には、ほうと安堵のため息が出た。最幸の結末ではないが救われた思い。

    氏の小説はほぼほぼ読んでいるが、最新にして最高な感触がある。スカッとした話ではないがぐいぐいと引き込まれていったのは間違いない。

    娘を持つ身としてはキリキリと胃の痛む描写もあるが、それを補ってあまりあるストーリーテリング。

    次回作も楽しみだなー。

  • 力作ですね。胸に重く響きました。
    でも私は香織のようにはできそうもないです。

  • 読みやすくどうなるのかと読む手が止まらなかった
    同じような歳の女の子をもつ親としては犯人達の朋美への暴力は読んでいて本当に辛かった
    少年法 まだまだ改正しないといけないと思う
    加害者に甘い日本
    どうか罪もない人が不幸になる事件が少しでも減りますように…

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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