黎明の書 巻之参 双貌の都 (トクマノベルズ)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198509279

作品紹介・あらすじ

同じ"貴種"である隣国の領主から急襲を受け、自らの命運を悟り、城を破壊し、死を選んだシェミハザ伯爵。その嗣子イオアンは、侍者で人間の少年ラウルとともに、襲爵の許可を上王から得るため、旅立つ。追っ手から逃れる途中、元僧侶で戦士のハイドリヒや異国アルビオンから海を渡ってきた"貴種"の娘アイーシャとその同伴者である人間の娘シジマと知り合い、数々の苦難を助けられる。そして、神聖教会の"聖山"をかかえる都へ辿り着いたふたりに、新たな災厄が…。"貴種"と呼ばれる吸血鬼が支配する世界。少年少女たちは、自らの運命に抗い、未来を切り拓く。絶好調冒険譚、第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら書いたメモが反撥めいた言葉だらけだったんだが…。
    いくつかにまとめてみる。

    ラウルなりの考えで話しているのが大前提だが、急に畏まったり、偽善者めいた言葉や行動が不自然過ぎる…子供ゆえの軽率さ(byハイドリヒ)、ごもっとも。
    "イオアンの存在だけが自分の生を意味あるもの"にしてくれるなら、もっと忠誠心を持った方が良いだろう…"子供だから"という言い訳は通用しない。

    時代背景や物語上そうなのかもしれないが、容易く人の裏切りに合いすぎていやしないか?…誰も彼もって、このお話にまともな善人はいらっしゃらないのか?
    不快な気持ちばかり膨らむ。

    冒頭から離ればなれになったラウルとイオアンの再会もあっけらかんだったしね。
    この二人が主人公ですよね?…もっと、彼らを軸に動いてもらいたいけど、大人の事情に仕方なく付き合わされてるような成り行きで、出る幕無いというか、本来の目的が薄れている。

    ほんの少し一線の光かなと思ったのは、イオアンの秘めたる能力、もしくは吸血鬼の本能的なものが開花しつつある?ってこと。

    なんだか貴種同士、vs人間(聖界庁など)の戦いも擁してはいるが、向かう先は何処…?

  • シリーズ3巻目。いいところで続き…で続巻未定とかええ…;新キャラの底無しぶりとかいいですが、他の方達が言われてるように、簡単に単独行動してピンチにならないように主人公達…外伝で色々明かされるのが楽しい。

  • やっと面白くなってきた。辛抱して3巻まで読んだよ!イオアンとラウルのコンビはイライラして読んでられないけど外伝のアイーシャとシジマの話が面白いから読んでる感じ。建築家探偵もアレだけどほんと主人公コンビがイライラさせんだなー。ミステリからファンタジーへ舞台を変えたけど作風が変わらないのはある意味才能…。あと、アン・ライスの真夜中の訪問者とか吸血鬼ハンターDとかかじりすぎだから。新しい設定のようでさほどでもないよと伝えてあげたい。あとがきが見苦しい。吸血鬼モノを借りたこの物語がこれから面白くなるのかは…読んでみないと分からない!

  • ホルヘ・ボルハが何を求めているのかが気になる。

  • 2巻が微妙だったから読むのに期間が空いてしまったけど3巻は面白くなってた。良かった。
    今までは貴種が圧倒的優勢な環境での争いがメインだったけど、今回は人と貴種が混じり合い共存しているという"都"の話。ちゃんと人間も強かですよというのを見せつけられた。そして、貴種側も人側も破壊を望むものはいる。

  • 戦争⁉
    二巻でなんとなそんな雰囲気が漂ってはいけど・・・
    どんどん話が大きくなってきました。
    それに連れて登場人物も増えて、さらに複雑に。
    面白くなってきたよー♪

  • わーーー、風雲急!にも程がある。
    どうすんだよ、どうすんだよ、これから!!??
    てな感じで終わってます。
    早く、続きでないかなあ。

    外伝の冒険は今回も好!!いい感じの口直しです。

  • 主人公2人より脇役の方に魅力が多い。2人とも幼いし仕方ないけれど。
    耽美な表現や古語英語的な言葉遣いはぜひ浅羽莢子氏のアン・ライス平たい地球シリーズを勉強してほしい。でも今時の読者がついていけないかな(失礼。
    吸血鬼ものは大好きだし、設定も例がなく興味深い。続編楽しみ。

  • 新キャラ、といか、黒幕の登場で、いよいよ物語は盛り上がりを
    まして目が離せない。
    あいつの正体、なんなんだろう。
    外伝の2人の関係も微笑ましい。
    早く4巻が読みたい。

  • イオアンとラウルが別行動してひどい目に遭う巻。
    しかしこのホルヘっつー貴種は、お耽美じゃのうw
    BL風味もパワーアップだよ!(もちろんにやにやしている)

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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