プリズンホテル冬

著者 :
  • 徳間書店
3.67
  • (20)
  • (31)
  • (44)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 188
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198603496

作品紹介・あらすじ

冬山に轟く愛と涙の極道賛歌。外は一面の雪景色-それでも事情(ワケ)ありの客人たちは再出発を賭けてプリズンホテルへ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回は生命について考えさせる巻だった

    救急センター勤務20年、関わった患者の数2万人、殺した患者の数5千人
    人呼んで『血まみれのマリア』の阿部まりあ

    相良直吉大親分の末期医療を担当、平岡医師は、かつて患者の願いを叶えて安楽死に導き、裁判を待つ身

    自分の居場所が見つけられずに自殺を図ろうとする少年

    身をもって生命の尊さを教える世界的アルピニスト武藤嶽男

    「いろんなことを考えさせられる。仲居さんと話しても、無愛想なバーテンの淹れるコーヒーを飲んでも、とびっきりの料理を食べても、どうもこう、自分を見つめてしまう。変わったところですよ、ここは」
    まさしく訪れた人が自分を見つめ、どう生きるべきか考えてしまうホテルなのだ

    ちょっと昭和の浪花節的匂いがぷんぷんするが、それが浅田ワールド

  • めちゃくちゃな話だけど面白いんだよなー!

  • 我らがプリズンホテルに冬がきた。
    雪深い宿にやってくるのは今宵も事情ありなお客人。
    五千人殺しの鬼婦長、天才アルピニスト、切羽詰まった編集者……。
    雪に涙がしみわたる。
    (アマゾンより引用)

    良かった(*´∀`*)
    木戸せんせーとお清さんの今後が気になるなぁ(*´∀`*)

  • 雪深い山には「いつかある日」の唄は確かにお似合い。昔流行ったよな。極冬の登場人物はどれもみな美しいというか格好イイというか。昔を知ってる人間にはたまらないね。

  • やっぱり駄目だ。

    お話としてはいいんですよね。

    でも、主人公が苦手。

    雪山に埋めるってのは狂おしい愛情に不可欠なシーンだとしても、殴るとか普段の暴力がな〜。

    言葉攻め位ならツンデレになるのに、いい話が台無しなんだよな〜。

    なんかイラっとする小説です。

  • 読了。

  • プリズンホテル第3巻・冬。大都会の野戦病院ともいえる救命医療の病院に勤める血まみれのマリアと異名を持つ阿部看護婦長が、つかの間の休息の為、癒しの宿に選んだのはプリズンホテルだった。今回も個性豊かで事情ありの客人たちがホテルに集結します。登山の天才といじめにあい自殺志願の少年、阿部看護婦長と知り合いの患者を安楽死させてしまった医師、リストラ直前の弱小出版社の編集者。創作にイライラするはけ口に身近な人々に暴力を振るう作家には閉口するが、涙有り笑い有りで面白いシリーズ、読み終えたくないが一気読みでした。

  • これ以降のプリズンホテルは読みません

  • プリズンホテルの第3作。いつもながら面白かった。

  • 偏屈な小説家メインの話。
    スノーモービルにタライは笑えた。

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×