- Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198605407
作品紹介・あらすじ
遠子と小倶那は双子のように育った。都に出る日、小倶那は誓った…必ず遠子のもとに帰ると。けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り、遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった…。「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」大巫女の託宣を胸に、何者にも死をもたらすという伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。だが、ついに再び会う日が来たとき、遠子の目に映った小倶那の姿は…?神代から伝えられた「力」をめぐって、「輝」の未裔、「闇」の未裔の人々の選択を描く、ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。10代から。
感想・レビュー・書評
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主人公がどんな思いをしても頑張って前を向く姿が素敵でした!
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菅流がかっこいい!遠子とくっついてくれたらいいなあーと思いながら読んでました~
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「遠子と小倶那は双子のように育った。都に出る日、小倶那は誓った…必ず遠子のもとに帰ると。けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り、遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった…。「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」大巫女の託宣を胸に、何者にも死をもたらすという伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。だが、ついに再び会う日が来たとき、遠子の目に映った小倶那の姿は…?神代から伝えられた「力」をめぐって、「輝」の未裔、「闇」の未裔の人々の選択を描く、ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。10代から。」
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空色勾玉の続編です。
個人的には空色勾玉より読みやすく楽しく読めました。
菅流とその仲間たちがこの物語を重くなりすぎないことに一役買っています!オススメ! -
いつまでも心の中に残っている。初めて読んだ時は空色勾玉と並び衝撃を受けました。
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空色勾玉に続けて読んだが、前作よりハマらなかった。前作に比べ登場人物の神秘度が減ったにも関わらず、超自然的な能力の要素、恋愛や語彙の現代っぽさが増したことへの違和感を拭い切れなかったからだと思う。こんなクソどうでもいいことが気になって肝心の内容が入ってない自分に呆れる。誰か私の小蛇を祓ってくれ。
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大好きな本です!!中学生の時に読んだんですが、とても大好きで今でもたまに読み返します。登場人物みんな魅力的すぎる
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「ぼく、おなかがへったみたいだよ」って、小倶那かわいいな。
全く同じではないけれど、元の二人に戻れてよかった。 -
『空色勾玉』に続く萩原規子さんの神話ファンタジー第二弾。今回ベースとなる神話はヤマトタケル伝説である。
巫女の一族、橘家の娘遠子と、川に捨てられていたところ橘家に拾われた小倶那。二人は三野の里で双子のように仲良く育つ。
12歳になった小倶那は、都を統治する「輝の一族」の皇子に仕えるため、遠子と離れて都へと旅立つことになる。必ず帰ってくる、と遠子に約束する小倶那だが、帰ってきた彼は「大蛇の剣」の使い手となっており、三野の里を焼き滅ぼしてしまう。
小倶那を自分の手で止めるために、遠子は橘一族に伝わる五つの勾玉を求めて旅立つ。
なかなかのボリュームだった『空色勾玉』よりさらに分厚く、読み終えることができるか心配したが、面白くて一気読みしてしまった。
ちょっとおてんばな少女の主人公、謎が多く自分では制御できない力を秘めた美少年、と基本的には主要なキャラクターが前作と似ているが、主人公の遠子が勾玉を探し求めて全国を旅する冒険が楽しく、また途中まで旅の道連れとなる同族のいけすかない象子や、美しい女性に目がなく自由気ままなプレーボーイだが、年寄りと子供をほおっておけない菅流など、脇のキャラクターが魅力的で、前作よりもぐっと惹きつけられた。
巫女の一族といってもほとんど何の能力も持たず、ただ小倶那への一途な愛だけでつき進んでいく遠子の姿は、大人の私にはまぶしすぎるほどだが、少年少女が困難に立ち向かい、正しい方向に世界を動かしていく、という王道の物語は、人生のどこかで必ず出会うべきものではないかと思う。 -
空色勾玉と違い、最初から最後までワクワクしながら一気に読了しました。
勾玉の行方については十分理解できない点もありますが、とにかく登場人物全てが魅力的です。
高学年から中学生のうちに出会ってほしい本。