- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198610937
感想・レビュー・書評
-
物書きの親戚同士の女性たちが、4年前の小説家の自殺について回想する。真相は何だったのか。最後の最後にあらましが見えてきて、やはり黒幕はそうだったかと。
回想にはじまり、しょせん妄想だねということに落ち着くのだが、こういうのもありかな。
楽しく一気読みした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかおもしろい!!
-
生気溢れる食卓を囲んで語られる「真実」は、結末をより残酷なものにさせている。トマトと茄子のスパゲッティ理論がツボ☆
-
物書きの女性五人が亡くなった女流作家の家に集まって、作家の死の真相を推理する話。女性のしたたかさと、物書きとして書くことへの執着が凄く感じられる作品でした。ほとんどキッチンとダイニングだけで物語が進行するので食事のシーンが多く、読んでいると何か食べたくなってしまいます(笑)
-
久々に読みごたえのあるミステリーを読んだ。
館に集まる5人の女性たちの3日間。
大作家の死の謎とき。
料理上手なえり子さんのごちそうを囲んで
ワインやジンを飲みながら進むストーリー。
朝食もおいしそう。 -
映画を見るつもりが原作から読了。
うまくできてるなあと。 -
今までなぜ読んでいなかったのか不思議な、恩田陸のミステリ。
女性5人のあつまりという納得のステージ。前半のたわいもないやりとり、後半の謎解きはいつも通りの展開という感じで、まったり読んでいた。
美味しそうな料理の描写では毎度のことながらおなかがすいた。後半の怒涛の展開は、やはり記憶と無意識に関わる謎ときでふむふむ、やっぱりねといつものスタイルを感じていた。
予想外だったのがその先の本当のラスト。単なる事件の謎解きで終わらず、ストーリーが女性たちの未来に向かって広がっているのが新鮮で、もっと早く読めば良かったと今さらながら後悔している。 -
読み終わると、表紙に納得。
女って怖くて、面白いなぁ。
女の何種類って何通りも
ある気がする。
でもそれでいて、根底に流れているものは同じな感じ。
本当の事実は、まだどこかに
隠れてるのかもしれないなぁ。 -
だーいぶ前に読んだことがあるような気がしながら読み進める。ここをはじめる少し前かな。
ものを書くこと、読むことを生業とする6人の女性が絡みあう。
言葉への、世界へのそれぞれの執着を見事に描き分けている。
安心して読み進められるミステリ作家として恩田陸はいつまでも大切な作家のひとりだなあ(ミステリ自体はすきなのだけどいたずらに人が死ぬミステリがとても苦手)。 -
2000年10月読了。