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- / ISBN・EAN: 9784198612030
作品紹介・あらすじ
ベルサーキ家は、ふつうの町にある、ふつうの家に住む、ふつうの家族でした。ある日、おかあさんに「わからんちん」と呼ばれたおとうさんが、むすこのオーランドのペットにドラゴンを買ってくるまでは…。実力と人気を兼ねそなえた作家コンビが贈るちょっぴり(?)かわったペットとベルサーキさん一家のユーモラスなお話。ケイト・グリーナウェイ賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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マーガレット・マーヒーの3作目。
こちらもまた前2作とはまるで変わって、何ともお洒落なファンタジー絵本。作品によってがらりと変わる作風に、今回もやられてしまった。
読みながら、もう何度ぷぷっと吹きだしたことやら。
ある日お父さんとお母さんがケンカして「わからんちん」と言われたことに腹を立てたお父さんが買って帰ったものは、何とドラゴン。
(ペットショップに売られているのがそもそも可笑しい)
それがすっかり気に入った家族はみんなで可愛がることに。
でもドラゴンはどんどん大きくなって・・・
愛情を注いだ生き物が大きくなって手に負えなくなるというのは、割とよくある展開。
ところがこのお話はひと味もふた味も違い、突然喋り出したドラゴンが「クリスマスは僕と一緒に過ごさない?」と、みんなを魔法列島に誘う。
この魔法列島がとびきり楽しい。
出来ればグリムのお話を知っているとより楽しいかも。
だって、魔法列島にいるのは「王子様が助けに来るのを待っているお姫様たち」やら、「おとぎ話で活躍する末っ子たち」やら、巨人たちや魔法使いまでいる。
お話を単独で読む必要などないのね。
ここに来ればどの主人公たちにも会えるんだもの。
しかも家に帰るときは空飛ぶじゅうたんに乗るという豪華な旅。
でもでも、帰宅して終わりではない。
ちょっぴり胸がときめくラストまで、夢があふれている。ああ、続編があったらいいのに。
ケイト・グリーナウェイ賞受賞も納得のストーリー絵本。
ヘレン・オクセンバリーの挿絵が丁寧で美しく、そして可笑しい。
軽妙な会話が終始笑わせてくれて、この面白さはむしろ大人向けかも。約15分。
この夏、魔法列島へ旅をしたくなるお話。
ペットを飼うならドラゴンがいいなぁと、いつのまにか思っている自分にも笑える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うわーいいなあ
わたしもペットにしてみたい!
読んだ子供は絶対思いますよね
それから、まあ、状況を考えて諦めますが
マーヒーは活躍中のニュージーランドの作家
絵を描く人がかわるからか、まったく別の本に見えます
他のも読んでみたいなあ
夢が画面に溢れます
それにしても、うふふ、ラストの子猫が うふふ
≪ どちらまで?ちょっと魔法の島々へ ≫ -
再読記録に。
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ふつうの町に住むふつうの家庭にやってきたドラゴン。ちょっと不思議な、そして夢のある話でとってもよかった。
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ペットが欲しい?ドラゴンそれも、とびきり大きくなるのはどうでしょう?6年生が「いいなぁ〜私も飼いたい」と言っていた。。。
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2011年3月8日
<The Dragon of an Ordinary Family>
カバーフォーマット/前田浩志、横濱順美
カバーレイアウト/森枝雄司