川の上で

  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198613457

感想・レビュー・書評

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  • 1930年代、東アフリカのイギリス領の植民地のキゴマにフリートリッヒ・ガンゼという大変真面目で敬虔な宣教師がいた。熱帯病に罹った娘を原住民に救われ、彼の人間観は大きく変わった。小説。 (日本図書館協会)

    『あなたもブックトーク』京都ブックトークの会にて紹介:()

  • 病気になった娘を街へ連れていくためにアフリカの川を下る宣教師。途中、地元の部族の人達から助けられていく。青少年向けとは思えない深い話。(HPの日記より)

    【amazon紹介文】
    産経児童出版文化JR賞受賞 
    ヘルマン・ケステン賞受賞 
    1930年代東アフリカ。熱病の娘を救うため、大きな町の病院を目指し広大な川へと漕ぎ出した若きドイツ人宣教師フリードリヒは、やがて不思議なことに気づく。立ち寄る川沿いの村人たちが次々に娘を癒してくれている…? 異文化との出会いと、父娘の心の絆を丁寧に描く。
    ※2002.5.7.読書のすすめから到着
     2002.5.28読書開始
     2002.5.30読了
     2004.5.4売却済み

  • ”12歳のための~”から。YA向け作品だけど、普通に娯楽小説として十分鑑賞に値う。当たり前かもしらんけど。あえてYA向けと銘打つ意味って何なんだろう?と、ちょっと考えてしまった。最初の導入部が結構スリリングだったのに、結局そこに主人公の牧師を登場させる意味合いくらいしかなく、最後までそこにはあまり触れられないまま、ってのがちょっとビックリ。タイトルからして川の上がメインな訳だし、そっちはそっちで面白冒険記だったから、読後の印象としては問題なし。短い物語だから仕方ないけど、出てくるのが善人ばかりってのも気にはなりました。

  • 熱病の娘を病院に連れて行くため、広大な川を渡る父親の話。150ページに満たない短さだけど読みごたえあり。実際に体調を崩しながら読むとスリリングでよかった。

  • あちらとこちらから見た世界。大人と子供。物事はいろんな角度から見ないとわからない。

    宣教師フリートリヒは、病気の娘の首に現地の住民がかけたニワトリの足をまじないだと思って激怒するけれど、それは実は文字を持たない彼らの通信手段で、病名と病状が記されたカルテだった。

  • 病気の娘をかかえて川を下る父親。夜を迎えるためにたちよる全ての村で、温かいもてなしをうける。 西洋式病院にいくまでもなく娘は回復。 眠っている間こそ話しかけて、と言われるのが印象的だった。生きようとする力は 愛されていることを感じることで生まれる。 手当て、という言葉。それだけでは無理なこともあるけど、そっと手でさすってくれるだけで救われること、ってのもある気がする。

  • アフリカで宣教師が、病気の娘を連れて川を下っていく。ただそれだけの話だ。子ども?用なので薄い本。翻訳がちょっとぎこちないような気もするけれど。娘を連れて、夜は、川を下っては危険なので、そのつどアフリカの部族の村に世話になりながら川を下っていく。その交流を通して、今までの自分の生き方を見直していく様子がとてもよく描かれている。呪術的な治療法を拒んでいた宣教師がだんだん受け入れていく様子などもすばらしい。読んでいると薬や食事のにおいが伝わってくるのだけれど、実体験してみたいなあと思った。

  • 朝読書の時間に熟読%%

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著者プロフィール

一九三八年、現在のタンザニアに宣教師の息子として生まれ、ドイツのルール地方で育つ。五十カ国以上を旅し、一九六七年から二〇〇一年までは出版社を率い、アフリカやラテンアメリカ等の文学やノンフィクション、専門書を精力的にドイツに紹介することで知られた。一九九八年に発表した作家としてのデビュー作『川の上で』(徳間書店)はドイツでヘルマン・ケステン賞を、日本で産経児童出版文化賞JR賞を受賞した。ほかの作品に『ふたりきりの戦争』(徳間書店)、『心をそこに置け(未訳)』などがある。

「2020年 『ぼくたちがギュンターを殺そうとした日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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