井沢式「日本史入門」講座 5 朝幕併存と天皇教の巻

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198626501

感想・レビュー・書評

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  • 13/10/04 武士の発生から幕府の成立までがよくわかる。

  • 朝幕併存についてさらっと書かれている感じ。鎌倉幕府成立部分に焦点が当たっているが、そこにスポットを当ててしまったために、逆に著者の主張が薄っぺらい感じになってしまっていてもったいない。
    朝幕併存を言いたいのか、義経・頼朝の政治的センスのことを言いたいのか、平家の貴族化を言いたいのか、全部が混ざっているために論点の落としどころがないままで終わってしまっている。すべてが混ざっての歴史なのだろうと思うが、どれかに絞って追求して欲しかった。そろそろネタ切れか?

  • 武士団≒暴力団
    笑う~。

    何故、天下を統一した人達は天皇家を潰さなかったのか。
    なるほど。
    日本人としては気にしてこなかったけど
    グローバルスタンダードで考えたら、変な事。
    気付きって大切だぁ。

  • 井沢さんの歴史です。

    幕末に江戸幕府から朝廷へと政権が移譲する大政奉還が行われました。
    さてここで疑問が

    幕府の始まりである鎌倉幕府を開いた源頼朝はどうして天皇を殺してしまわなかったのか?
    世界史の常識では新しい政権や国を開いた者は必ず前の国王などを一族含めて排除します。しかし、日本では幕府と朝廷が存在したままおよそ700年併存するという極めて特異的な状態にあった。

    その理由は天皇教ともいうべき天皇信仰があったからではないかと井沢さんは考える。

    また平安時代にあれほどまでに栄華を極めた貴族はなぜこんなにもあっさり武士に政治の中心を奪われてしまったのだろうか。その原因は血や犯罪に関する仕事を嫌うケガレ忌避信仰があると考えられる。

    というように今回もまた日本史の理解を深くすることができること間違いなしです。

    どうして平家はなぜ政権を維持できなかったのか?頼朝はどうして幕府を開けたのか。(貴族と同じことをした平清盛、武士の気持ちを理解できた頼朝の明暗)

    征夷大将軍が武士政権の要となる。その理由とは…?

    面白くて止まりません。次はどんな内容になるのでしょうか。

  • 言霊、怨霊、ケガレをキーワードにした「井沢史観」に基づく。

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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