神去なあなあ日常

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627317

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをん作品初読。タイトルからして日本神話の世界の話かと勝手に勘違いしてました(笑)危険な仕事で、担い手の少ない林業の話だとは思いもよりませんでした(笑)
    私の中では有川浩と似てるなあという印象。
    テンポも良く、ヨキをはじめ神去村の人達のキャラクターも楽しい。
    直紀と元気の今後がどうなるのかが気になるエンディングでもありました。

    • mianchaodahaiさん
      山の神秘、自然の美しさ、
      ただの観光客には絶対に見られない光景が文章の中に広がる。
      山の神秘、自然の美しさ、
      ただの観光客には絶対に見られない光景が文章の中に広がる。
      2013/12/13
  • 林業の実態が生き生きと描かれている。いいところも悪いところも。田舎暮らしの実態も!

  • この本は通勤中の車内で聞いてるラジオで
    パーソナリティさんが楽しげに紹介してた一冊。
    何故か気になって直ぐに図書館で予約して、一気に読んじゃまいした。
    うん、凄く面白い!!
    独身の頃に読んでたら・・・山行ってたかも?!(笑)

  • 面白かったです。
    突然の林業就職にはびっくりしたけど、山のこと大切に手入れしていかないといけないのはわかる。ただどう手入れするのがいいことなのか、とかそういうことはわからないので知った気になっただけだけど。勇気と一緒に少しずつ神去山になじんでいくのが楽しかった。
    あと時々吹き出すところがいくつかあって、会社で読んでてやばかった。うっかり声出して吹き出しかけた。

    なあなあの雰囲気ですべて終わるっていうのも、ありそうな話でよいと思う。気を張ってばっかでもいかんだろう。なあなあでいいんじゃないかな。

  • こんな生活を送りたい。
    ゆっくり流れる時間のなかでの、生活。
    自分が知っている田舎を思い出します。

    2013.8.9

  • 面白かった。
    三浦しをんさんの本、好きだなー・・・と改めて思いました。

    都会にいる私達は人間本位なところがあり、自然をコントロールしようと思いがちですが、神去村の人たちは、人間は山の中に入らせてもらっている・・という考え方で、自然界に敬意を表し、自然界に合わせた営みをしています。
    都会で育った勇気が、そういったことを身をもって体感し、最初は受け入れていなかった林業という仕事やド田舎の神去村に対し、誇りや愛着を持っていく様子が、18歳の勇気自身の視線と言葉でコミカルに描かれています。

    登場人物のキャラ設定も、とても面白い!
    勇気の恋愛事情も微笑ましく、応援したくなります。
    勇気の成長は、親目線で頼もしく感じました。

    日本ならではの神道的な考え方にも触れられ、代々受け継がれてきているものの意味や大切さを感じます。

    都会の若者たちに読んで欲しい一冊。

  • 昔の人は自然と共に暮らし、山には山の水には水の神さまに感謝しながら生きてきたんだろうけれど、今はそういう所はわずかなんだろうなって思いながら読んだ。
    これは日本ならではなんじゃないかな。

  • 久々のめちゃくちゃヒット(*'▽'*) 山好きのアタシにとっては、林業を身近に感じる事ができて、本当に面白かった!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「久々のめちゃくちゃヒット(*'▽'*)」
      三浦しをんって、若者×チョッピリ珍しいお仕事の話が抜群に上手いですよね!
      しかしTPPで、どうな...
      「久々のめちゃくちゃヒット(*'▽'*)」
      三浦しをんって、若者×チョッピリ珍しいお仕事の話が抜群に上手いですよね!
      しかしTPPで、どうなっちゃうんだろう、、、心配です。
      2013/07/04
    • marihirosueさん
      nyancomaruさん

      私は、この本が初三浦さんデビューなのですが、本当に読んでよかったと感動です!!

      次は、まほろば??と、...
      nyancomaruさん

      私は、この本が初三浦さんデビューなのですが、本当に読んでよかったと感動です!!

      次は、まほろば??と、舟を編むの購入予定です!! 面白かった作品あればご紹介下さい!!
      2013/07/10
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「面白かった作品あれば」
      私的には、次の著作をお薦めします(「舟を編む」「まほろ・・・」以外で)
      「仏果を得ず」とエッセイ「あやつられ文楽鑑...
      「面白かった作品あれば」
      私的には、次の著作をお薦めします(「舟を編む」「まほろ・・・」以外で)
      「仏果を得ず」とエッセイ「あやつられ文楽鑑賞」をセットで、
      その次は「風が強く吹いている」とアンソロジー「シティ・マラソンズ」(『純白のライン』三浦しをん、『フィニッシュ・ゲートから』あさのあつこ、『金色の風』近藤史恵)
      2013/07/10
  • 読んだだけで清められた気持ち。

    林業って思った以上に信心深いんだ。
    運や天候に左右されやすいからなぁ。
    大変そうだけど、本当木を切る作業って神に選ばれし作業って感じ。山に許されて行ってる。

    山や自然の描写が気持よくて、読んでるだけで爽快。
    山に行きたくなるなぁ。
    なんだか神聖な気持ちになれた本だった。

  • 三浦しをんさんの、こういう小説好きやー。
    あったかい。人間味がある。そして、ふふっと笑える。リラックスできる。
    さつばつとしていた心から、安らぎの場所へ運んでくれた神去のおはなしに、いまはただただ感謝。

    <おきにいりの表現>
    ・水のにおいは、夏が近づくにつれ濃くなっていく。いや、田んぼのにおいかもしれない。甘酸っぱくて、しっとりした重みのある、いつまでも嗅いでいたくなるようなにおいだ。街では、こういうにおいに気づいたことがない。栄養分たっぷりの土と若い緑に、澄んだ水がはじめて生まれるにおいだ。

    ・日差しはますますあったかい。気温が上がると、空気にいろんなにおいが混じりはじめる。小川を流れる澄んだ水の甘さ。いままさに土をおしのけようとする草の青さ。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

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