追い風ライダー

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 218
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635206

感想・レビュー・書評

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  • 青梅在住のものでご近所の描写が多く加点要素大です。
    ロードバイクはとても乗りやすい一般チャリとは別物なんだろうなと思った。自転車を媒体にしているがテクニカルなスポーツ小説ではなく、人の成長物語なんでどれも読後感が爽やか。各短編をリンクさせる手法はよくありますが、自転車で人がつながっている部分はなんかわざとらしさもあるんだけどいいなぁと思っちゃいます。趣味で繋がりが拡がるって憧れがあるかも。

  • 自転車にのっていたことがあれば、あるある、の連続。文章のリズムもよく共感できる。
    紀行やエッセイではなく、最後はちゃんと小説になってストーリーが語られている。
    図書館で借りて読んだけど、本棚入り決定。

  • 自転車をテーマにした五編の短編集。

    自転車乗りたくなる、特にロードバイク、そして欲しくなる、特にロードバイク、爽やかな読後感の作品。

    自転車通勤、自転車でちょっと遠出、ブルベ、レースの話しが盛り込まれていて、どれもやってみたい気にさせられる。

    五編全てちょっとずつ登場人物が絡んでいる所も面白い。

    この中のブルベの話で出てくる「勇気の貯金」という言葉、とても印象的でいい言葉だった。

    自転車好きなら間違いなく楽しめる作品!

  • 自転車短編もの。
    読みやすく、爽やか。
    短編だけど、話はつながっていて、楽しく読めました。
    ブルベという走り方があるのを初めて知りました。
    手術&入院で体力落ちまくりだけど、暖かくなってきたし、サイクリングしたくなりました。

  • 西東京エリアを中心に複数のローディー達のお話しが上手く交差していました。"追い風ライダー”、追い風であれば楽なんですけど、冬の向かい風のライディングや、坂道はこの頃体に応えます。かつて走ったエリアも登場して同じ自転車乗りとして、描写は一つ一つ納得して読んでいました。機会があればブルベに参加してみたい!ぜひ風を感じに自転車で外に出かけましょう。

    キャットシッターという職業は知らなかった。何時もそばにいた猫は話してはくれませんでしたが……

  • 自転車でゆるーくつながってくストーリーが心地よい一冊でした。
    コレ読むと自転車乗りたくなりますよ~危険危険w

  • 自転車に魅せられた人たちの物語。

    自転車というスポーツの魅力について語られているだけではなく、
    自転車というスポーツを通して、
    家族のこと、仕事のこと、健康のこと、別れ、出会い、など
    生きていくうえで大切な何か、を語りかけてくれる作品。


    自転車というスポーツの魅力を語る、時々恋愛なんかもからんじゃったりする軽い物語かと思ったら、
    冒頭、自転車で伴侶をなくした女性の話から始まる。
    重い。
    自転車ってちょっといいな、と単純に思っていたところ、急ブレーキをかけさせられた気分になる。
    でも、悲しみの底からポンっとすくいだされるきっかけになるのもやっぱり自転車であったりして、
    「あぁ、よかった」と私も気を取り直し、またペダルを踏むことができた。

    そして、そこからラストまでは一息に


    けして押し付けがましくないところがいい。
    5つの物語の登場人物が自然な形でつながっているところも、いい。
    自転車を通じて、人ひとりの世界が広がるという魅力もあれば、
    楽しいだけではなく、危険な面もあるということも教えてくれる。




    猫の話も出てくる。
    ニヤリ、としてしまう。
    私も猫の言葉が話せればいいのに。


    本の表紙がコミックっぽいところが、もしかしたら読むのに躊躇してしまうかもしれないけれど、
    思い切って手にとってほしい。

    きっと読み終わったときは、自分も自転車にのって風を感じたいと思うに違いない。

  • 自転車乗りたちの、短編集。
    こっちの作品で出てきた人が、また違う作品で姿を見せたりもする。
    読んでいると、自転車に乗りたくなる。
    それも、ママチャリじゃない、ちゃんとしたものに。
    爽快な読了感。

  • 自転車(ロードバイク)乗りにまつわるオムニバス形式小説。
    それぞれの登場人物が少しずつ関連しながら、話が進んでいく。

    なんつーか、羨ましい話が多いですね。
    実際、こんな女の子達とは知り合えませんよ(笑)

    とはいえ、自転車乗りとしては面白く読めました。
    自転車青春小説かな。

  • ほんわか自転車小説。

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著者プロフィール

1959年東京都生まれ。中学生の頃に熱中した自転車に40歳を過ぎてから出戻り、以降、ロングライドを中心に自転車を楽しむ。メンバー数3万人を超えるmixi「自転車で遠くへ行きたい」コミュニティ管理人。フランス発祥のロングライドイベント「ブルベ」で2006年に200km、300km、400km、600kmを走りSR(スーパーランドナー)の認定を受ける。最近は趣味が高じて、オリジナルデザインのサイクリングジャージの制作も行っている。著書に『自転車で遠くへ行きたい。』『ロングライドに出かけよう-自転車で遠くを目指す生き方・走り方-』、監修に『ビジュアル版ロングライドの世界』がある。

「2015年 『追い風ライダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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