世界で通じる子供の育て方 : サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198641030

作品紹介・あらすじ

FCバルセロナキャンプ&スクール、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジを主宰し、日本人初となる久保建英君のFCバルセロナの下部組織(カンテラ)入りをサポートした浜田満氏。世界と日本の育成を知る第一人者が、世界を目指す5000人以上の子供たちを通して見極めてきた現在進行形の「世界基準」と「具体的メソッド」を初公開! 我が子の「セルフイメージ」を高め「正しい努力」によって才能を引き上げたい親は必読の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけだと一般的な教育本に見えますが、
    プロのサッカー選手を育てるための両親向けの本。

    スペインのサッカーやバルセロナを
    やや礼賛し過ぎている感はありますが、
    それでも著者の考え方には納得せざるを得ません。

    個人的に興味深かったのは、
    ・バルサに所属する小学生低学年の判断基準(通信簿の基準)が載っている点
    →小学生で求められるレベル感が分かって興味深いです。
    ・各章のコラム的な感じで、実際の子育ての事例が載っている点
    →子供の育て方はおかれた環境などで千差万別ではありますが、
    それでもn=1の事例は貴重。
    親の努力加減が半端ないです。
    本自体が少し古いので、その後コラムの子供が
    どれくらい成長したかもネットである程度追うことも可能。
    ・親がサッカーを学ぶための書籍も紹介されている。
    (ちょっと古いですが。)

    この本で紹介されていたサッカー本は、こちら。

    ※サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法
    https://booklog.jp/item/1/4098401088

    ※テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人
    https://booklog.jp/item/1/4270004916

    ※FCバルセロナの人材獲得術と育成メソッドのすべて(読了済み)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4862551556#comment

    ※おれ、バルサに入る!
    https://booklog.jp/item/1/4163752609

    ※サッカー上達の科学
    https://booklog.jp/item/1/4062579669

    ※最速上達サッカー オフ・ザ・ボール
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4415317634#comment

  • 「サッカー選手を目指す子供の〜〜」という副題がついているが、広義にとらえれば、全ての親が知っておくべエッセンスでなかろうか。狭義には、サッカー教育に関する情報がつめ込まれているし、コラムにも参考になる家庭の状況がまとまっていて、とてもよかった。
    本書を読んで、改めて自分のバランスが崩れていたことを痛感した。もっと育児に参加すべきだった。まだ遅くはないから、これから育児にもっと参加していこうと思う。

  • 私の数少ないサッカー体験のひとつは、
    小学校の授業でオウンゴールをして、みんなにボコボコにされたこと。
    私だって蹴りたかったんだもの。

    そんな私のようにどんくさい者でも、サッカー少年の母になることがあるんですって!
    そのとき無関心で何の知識も情報も持たない親は、
    わが子を「下りエスカレーターを必死で駆け上がるプレーヤー」にしてしまう。
    できたら「上りエスカレーターを駆け上がらせてあげたい」ですよね。
    そして私が大事と思ったのは次のこと。

    「サッカーの指導をするとき、『何を』『いつ』『どのように』教え、理解させればいいのか?

    たとえばサッカーでなく数学なら共通した考えがあります。
    誰も小学一年生に二次方程式を教えようとは思いません
    足し算引き算掛け算割り算といった基礎的なことから始めます。
    小中高大学と徐々に難しくなります。
    段階を追って教育が行われ、それを飛び越えて指導することはありません。

    しかし日本のサッカー教育は、そもそもカリキュラムが存在せず、それぞれの指導者が何となく過去に教わった方法、もしくは自分が経験してきた方法をやっているのだということを確信しました。
    12歳までにサッカーの原理原則をひとつでも多く学んでください。
    U12までに本来学ぶべきサッカーの原理原則をすっとばして、13歳以降はいきなりチーム戦術のトレーニングに入っていくので、原理原則のベースがない選手たちが新しい学びを消化しきれていないのではないかと思っています。
    足し算引き算掛け算割り算などをしっかり身に着けていないのに、方程式や関数などをできるようにはならないのです」(以上、私がまとめました)

    原理原則については、この本に詳しく書かれています。

    サッカー少年のお父さんお母さんはもちろん、
    それ以外でも子供たちにかかわる人たち、
    そして私のようにサッカー以外の習い事をしている人たちにも
    いろいろ参考になる本だと思います。

    最後に、私は榎本龍人くんを応援するって決めました。

  • FCバルセロナ出身の久保健英選手がFC東京のトップチームに昇格することになりそうです。
    ■15歳久保、トップチームへ=バルサ下部でプレー経験―J1・F東京
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160913-00000099-jij-spo

    こうした人材が日本にもいる以上にバルサの育成方法がここまでの人材を
    成長させることに私は驚いています。
    先日、味の素フィールド西が丘に見に行った
    ”U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ ”
    それを主催して、久保くんをバルサのカンテラへ導き、
    今のジュニアのサッカー界で際立つ活躍をする著者の本でした。

    ■世界で通じる子供の育て方 : サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス
    著者 : 浜田満

    プロ選手を目指さなくても、
    親子が楽しくスポーツができるための知識として、
    そして、
    今入っているクラブチームはどうなのか?
    考える指針になります。

    野球をやり続けて、サッカーに詳しくない私が読んでも納得の内容でした。
    すべてが一読の価値はあると思います。

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著者プロフィール

1975年奈良県生まれ。株式会社Amazing Sports Lab Japan代表取締役社長。自身も高校時代までサッカーに打ち込む。関西外国語大学スペイン語学科卒業後、数回の転職を経て、欧州サッカークラブのマーチャンダイジングライセンスビジネスに携わる。04年6月、FCバルセロナソシオの日本公式代理店として独立。スペイン語、英語、イタリア語の三か国語を操り、FCバルセロナ、ACミラン、アーセナルなどの欧州ビッグクラブのライセンスビジネスやマーケティングに携わる。
現在は、FCバルセロナキャンプ、 バルサアカデミー、国際大会のプロデュース、プロ選手や育成年代のトップ選手向けプレーコンサルティングを手掛けながら、日本社会の課題を解決すべく、スポーツを通じた地方創生をテーマにトップアスリート育成アカデミーを全国に作る活動をしている。
著書に『サッカービジネスほど素敵な仕事はない』(出版芸術社)、『世界で通じる子供の育て方 サッカー選手を目指す子供の親に贈る40のアドバイス(徳間書店)』、訳書に『FCバルセロナの人材獲得術と育成メソッドのすべて』(カンゼン) がある。

「2019年 『ゼロに飛びこんでイチをつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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