山口組分裂と国際金融: インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係
- 徳間書店 (2016年12月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198642976
作品紹介・あらすじ
元山口組系組長で金融ヤクザだった猫組長と、エコノミストの渡邉哲也氏が、「カネから見た山口組分裂」から、ヤクザと国際金融のつながり、シノギの現状、トランプ大統領の誕生で起こっている地下経済の変化までを完全解説! タックスヘイブンを利用した国際マフィアの手口や、産油国を舞台に繰り広げられる暗闘、世界的な脱グローバルとヤクザ社会の変容など、知られざる裏社会と国際金融の関係を抉り出す。世界の潮流を表裏両面から読み解く異色作。
感想・レビュー・書評
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面白かった。自分の知らない世界を知るのは面白い。裏の世界を知ると表の世界も少し見えて来る。
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猫組長
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元旦早々、物々しいタイトルの読み物に、手を伸ばしてみた。物々しいタイトルに似つかわしく無い、なかなかの読み応えと、その世界の方々の、生業と生き方を垣間見えた。ある意味で、新年早々に、考え方の引き出しとして、一段加えられる読み物だった。
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Kindle
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猫組長こえええ
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読みやすい。金融云々よりも山口組分裂の話が面白かった。ただどうも著者がうさん臭くて(^^;)
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インテリヤクザの代表格と言える一部では有名な『猫組長』。猫組長ですよ、猫組長。名前が素敵過ぎて組長Twitterをいつも覗いておりますが、なんせ株情報が面白い、まんま信じたら馬鹿を見るし、しかし密かに面白案件を出しつつ、それらをどう読み取ってどう売買するか、あ、今回の書評とは違いますね。
元ヤクザやさんの解説だけに今回の山口組分裂の背景もよく分かったし、特に警察vs暴力団が決定的となったきっかけが山口組の関東進出であると、山口組自身が自分の首を絞めている現状であると、成る程感満載の内容。
そして、経済の全てが石油であり、石油が世の中を動かしている事実。そのオイルマネーで儲ける為に日々ヤクザやさんは世界を駆け巡っている現状。あゝ生まれ変わったら石油王になりたいです、安西先生…。
中国、ロシアンマフィアの怖さも分かり、要はお金の無いところには悪い奴は来ない、中国マフィアも自国の経済が日本を上回った為にわざわざ日本で暴れなくてもいいって事で最近日本では大人しいらしく、いい意味で中国経済成長を望みます。もう2度と来ないで下さい、お願いします。
対談形式であっさり読める内容です。
猫組長が気になる方は一読されよ。 -
アメリカ合衆国がドル建て取引を禁止するSDN LISTに日本の山口組会長や住吉会会長などの名前が載ったことに関心があった。この本によれば、アメリカが自国の安全保障を脅かすほうに資本を移動させない(テロリスト等に資金を行かせない)意向があり、逆に言うと、アメリカは「自国で取引をやってほしい」と言う意図があり同じタックスヘブン(TH)でもイギリス系THに逃げてしまった自国企業を取り戻したいというアメリカの思慮も働いているそうだ。
(日本のヤクザの海外進出が激しすぎて、米国政府に警戒されたらしい)
パナマ文書もイギリス系THとアメリカ系THの勢力争いでアメリカ系THiによるイギリス系THへの攻撃という仮説もあるとのこと。アメリカの庭場でアメリカに"かすり"として税金を支払っていれば文句は言わないということらしい。
まあ、国家とヤクザは暴力装置で似ているとも言えるしね。 -
ヤクザにとって、暴力は何をおいても一番。
「暴力団」という表現は実に正しい。
裏社会の金の稼ぎ方が分かる本。
国際的に活躍という表現が正しいのか分からないが
なんか凄腕ビジネスマンといった感じを読んで思った。