山口組分裂と国際金融: インサイダーが明かすヤクザとカネと世界経済の関係

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198642976

作品紹介・あらすじ

元山口組系組長で金融ヤクザだった猫組長と、エコノミストの渡邉哲也氏が、「カネから見た山口組分裂」から、ヤクザと国際金融のつながり、シノギの現状、トランプ大統領の誕生で起こっている地下経済の変化までを完全解説! タックスヘイブンを利用した国際マフィアの手口や、産油国を舞台に繰り広げられる暗闘、世界的な脱グローバルとヤクザ社会の変容など、知られざる裏社会と国際金融の関係を抉り出す。世界の潮流を表裏両面から読み解く異色作。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。自分の知らない世界を知るのは面白い。裏の世界を知ると表の世界も少し見えて来る。

  • 猫組長

  • 元旦早々、物々しいタイトルの読み物に、手を伸ばしてみた。物々しいタイトルに似つかわしく無い、なかなかの読み応えと、その世界の方々の、生業と生き方を垣間見えた。ある意味で、新年早々に、考え方の引き出しとして、一段加えられる読み物だった。

  • Kindle

  • 猫組長こえええ

  • 読みやすい。金融云々よりも山口組分裂の話が面白かった。ただどうも著者がうさん臭くて(^^;)

  • インテリヤクザの代表格と言える一部では有名な『猫組長』。猫組長ですよ、猫組長。名前が素敵過ぎて組長Twitterをいつも覗いておりますが、なんせ株情報が面白い、まんま信じたら馬鹿を見るし、しかし密かに面白案件を出しつつ、それらをどう読み取ってどう売買するか、あ、今回の書評とは違いますね。
    元ヤクザやさんの解説だけに今回の山口組分裂の背景もよく分かったし、特に警察vs暴力団が決定的となったきっかけが山口組の関東進出であると、山口組自身が自分の首を絞めている現状であると、成る程感満載の内容。
    そして、経済の全てが石油であり、石油が世の中を動かしている事実。そのオイルマネーで儲ける為に日々ヤクザやさんは世界を駆け巡っている現状。あゝ生まれ変わったら石油王になりたいです、安西先生…。
    中国、ロシアンマフィアの怖さも分かり、要はお金の無いところには悪い奴は来ない、中国マフィアも自国の経済が日本を上回った為にわざわざ日本で暴れなくてもいいって事で最近日本では大人しいらしく、いい意味で中国経済成長を望みます。もう2度と来ないで下さい、お願いします。
    対談形式であっさり読める内容です。
    猫組長が気になる方は一読されよ。

  • アメリカ合衆国がドル建て取引を禁止するSDN LISTに日本の山口組会長や住吉会会長などの名前が載ったことに関心があった。この本によれば、アメリカが自国の安全保障を脅かすほうに資本を移動させない(テロリスト等に資金を行かせない)意向があり、逆に言うと、アメリカは「自国で取引をやってほしい」と言う意図があり同じタックスヘブン(TH)でもイギリス系THに逃げてしまった自国企業を取り戻したいというアメリカの思慮も働いているそうだ。
    (日本のヤクザの海外進出が激しすぎて、米国政府に警戒されたらしい)
    パナマ文書もイギリス系THとアメリカ系THの勢力争いでアメリカ系THiによるイギリス系THへの攻撃という仮説もあるとのこと。アメリカの庭場でアメリカに"かすり"として税金を支払っていれば文句は言わないということらしい。
    まあ、国家とヤクザは暴力装置で似ているとも言えるしね。

  • Twitterで紹介されていたのでKindleで読んでみた。あまり目的もなく読み始めたので、サクサクと2時間程度で読めた。裏社会の人々=暴力という観念があったが、経済界に喰い込んで活躍する暴力団にとって、暴力はあくまで手段の一つに過ぎず、収益手段は商社マン顔負けのフットワークの軽さであったりするというから驚きである。暴力団だからと観念を持って同書をスルーしていると、視野が狭いままだったかもしれない。とはいえ、暴力団の行為そのものを賞賛することはできないが。筆者は既に引退されているということなので、表社会での活躍を期待したい。

  • 原油関係の部分がすごく面白い
    ドバイ産は、タンカー目的地変更できる
    オイルマネーじゃなくてペトロダラー
    ※ドルペッグ
    源泉まで見に行く

    パナマ文書は米系ファンドによる、英系(使い勝手良い)
    への攻撃

    国内やくざの仁義・マネー・テキヤ
    は想像通りの内容

  • ヤクザにとって、暴力は何をおいても一番。
    「暴力団」という表現は実に正しい。
    裏社会の金の稼ぎ方が分かる本。
    国際的に活躍という表現が正しいのか分からないが
    なんか凄腕ビジネスマンといった感じを読んで思った。

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著者プロフィール

1964年生まれ。兵庫県神戸市出身。元山口組系組長。評論家。本名、菅原潮。
大学中退後、不動産会社に入社し、その後、投資顧問会社へ移籍。バブルの波に乗って順調に稼ぐも、バブル崩壊で大きな借金を抱える。この時、債権者の一人であった山口組系組長を頼ったことでヤクザ人生が始まり、インサイダー取引などを経験。石油取引を通じて国際金融の知識とスキルを得る。現在は引退して評論、執筆活動などを行う。
著書に『『カルト化するマネーの新世界』『ダークサイド投資術』(いずれも講談社+α新書)、『金融ダークサイド』(講談社)、『暴力が支配する一触即発の世界経済』『黒い経済白書』(いずれもビジネス社)、『アンダー・プロトコル』(徳間書店)など多数。

「2022年 『正義なき世界を動かす シン地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

猫組長の作品

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