スクランブルイーグル生還せよ (徳間文庫 な 20-11)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198932930

作品紹介・あらすじ

空自のイーグルドライバー・鏡黒羽は、女優である双子の妹と間違われ、何者かにスタンガンで気絶させられた。目覚めると、そこは非政府組織"平和の翼"のチャーター機の中だった-。「偉大なる首領様」への貢物として、北朝鮮に拉致された黒羽は、日本の"青少年平和訪問団"の幼い命を救い、脱出できるのか!?祖父から継いだ天才の血がついに…。かつてなきパイロットアクション。超人気シリーズ完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • 夏見さんのイーグルシリーズの新刊です。
    今回は、展開的には、少し今までのシリーズと違うかもしれませんが、鏡の妹と対極にある鏡の冷静さを描きつつも、責任感が強いというその微妙な心遣いが見てとれます。
    戦闘機アクションが好きな人にはやっぱりお薦めです!

  • 主権在民党という傀儡政権が与党となって国家崩壊を企図するが、空自がそれを食い止めるという設定のシリーズ。本書では、天才肌の女性イーグルドライバー鏡黒羽が、売れっ子タレントの一卵性の双子、鏡露羽と間違われ北朝鮮行きのチャーター機に拉致されるとこから、ストーリーが展開する。夏見氏の初期の作品であり、プロットも仕掛けも今一つである。今回は、もう一人の女性イーグルドライバーである漆沢美砂生は幹部研修で登場しない。敵役の人物描写がプアでストーリーに緊迫感が出てこない。

  • 擬音の多い小説。まるで、漫画のようだ。

  • え、これで完結なの?

  • 自衛隊小説というより鏡黒羽の冴えるアクション小説に仕上がっている。これで完結というのはシリーズを通しての読者にとっては、消化不良気味に感じる。登場人物の関係性も変わりはじめて、新たなステージを感じさせるものだっただけに、寂しく感じるだけかもしれないが。いつか、「帰ってきたスクランブル」みたいな形で新シリーズが立ち上がるという淡い期待をしています。

  • 帯にはシリーズ完結編の文字。もと女優の天才的パイロットの鏡黒羽が、双子の妹と間違えて北朝鮮首領への貢ぎ物として拉致されてしまう。NGOによる青少年平和訪問団、ワクチンの輸送を隠れ蓑にした、現金と「貢ぎ物」をのせた旅客機が舞台。追ってくる攻撃ヘリ、戦闘機をかいくぐって、北朝鮮からどのように脱出してくるかが現役パイロットの著者によってマニアックにかつリアルに描かれます。また、海保のビデオ流出を下敷きにしたエピソードも盛り込んであり、まさに緊急で書き上げたんでしょうねぇ。今回の主役は予想通り鏡 黒羽。悩める風谷の出番はほとんどなし・・・悩みもだえながらこれからも国を守るため損な役回りを引き受けて行くのでしょう。ラストで理不尽な首相命令にも自衛隊は「規定」通り対処する、このひねった感覚に、思わず苦笑い。手放しでは喜べないエンディングにも、やっぱり今の憲法第9条と自衛隊法について考えさせされてしまいます。

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著者プロフィール

1960年生まれの現役パイロット。その航空戦の描写のリアルさは現役ならではのものがある。迫真の航空アクションには定評があり、ほかの著書に『チェイサー91』や天空の女王蜂』シリーズなど。

「2021年 『スクランブル 蒼穹の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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