警視庁公安J (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 410
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  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940515

作品紹介・あらすじ

幼少時に海外で行方不明となった経緯から、非常時における冷静さ残酷さ、常人離れした危機回避能力を得た小日向純也。現在、そんな彼は警察庁のキャリアとしての道を歩んでいた。しかし、ある日、純也が思いを寄せる木内夕佳が何者かに殺されてしまう。背後にちらつくのは新興宗教〈天敬会〉と女性斡旋業〈カフェ〉。真相を探ろうと奔走する純也だったが、事態は思わぬ方向へと展開し……。警察小説のニューヒーロー誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 総理大臣の息子、純也のキャラクターが立っている「警視、ハーフ、頭脳明晰、イケメン、金持ち」。部下のセリ、シノ、メイとの過去の関係性もよく練られていて面白い。いきなり純也の恋人がインシデントに会うところから始まる。小説の内容を後から思い出せる様に<カフェ>という言葉を残す。
    7作からなるシリーズもの。Jシリーズとな。

  • 劇画のような小説である。主人公は現職総理大臣の次男にして国家公務員一種、警視庁勤務の所謂エリートで容姿はハーフの女優だった母から受け継いだ面立ち、これが劇画でなくてなんとするという陣立てである。しかも幼少時代に中東在住中にテロに遭遇し、母を失い自身も傭兵集団に庇護されて身を守る術は生きるために必然と身についているというスーパーマンなのである。戦場に育っていたことより帰国後も父からは疎まれて育ち、煌びやかな一族との関係も疎遠、しかしながら財産は充分にあり、機動別室のような組織の公費も私費にて賄い、愛車のM6を駆って暴れまくるという痛快活劇である。警察小説はテーマとしても確立されている中で新たなジャンルが生まれた感がある。

  • 面白かった。主人公がスーパーマンで緊迫感はあまり感じなかったが、他の登場人物のキャラも立っており、今後の展開に期待。

  • 最初は少し読みにくかったが徐々に物語に吸い込まれ、最後は久しぶりに睡眠時間を削ってまで一気に読了してしまった。 ただ、最後の大どんでん返しの伏線は少し分かりやすくないかな?

  • 設定としては公安モノによくあるようなスーパーヒーローが1人いる感じ。
    最後はなんとなく予想はできたけど、これはこれでまあ良いのでは?とりあえず次のやつを読み進めます。

  • 非現実的を極めたような設定の小日向純也が海外のスパイ映画顔負けの戦闘能力、ネットワーク、資金力などを駆使し、警察官でありながら独自に正義の味方として活躍する話。
    ここまで振り切った設定なら作者が用意した世界を素直に楽しんだもの勝ちですね。
    広範囲かつ細部まで作り上げた世界観や、散々広げた風呂敷を最後に綺麗にまとめたところはデビュー作とは思えません。

  • テロに遭い母を亡くし、連れ去られて戦場で行き延びた少年は、父が総理を務める公安となった。
    宗教が敵かと思いや、北朝鮮の隠れ蓑だった。
    意外な展開が面白い。第一章。

  • もともとコナンで公安に興味を持ち、読んでみました。主人公の設定があり得ないですが、小説だからあり得る感じで、非日常感で面白かったです。
    祖母に勝てそうにない感じは、人間味があり楽しかったです。
    最後は急な犯人で、まんまと騙されました。

  • 途中からぐいぐい引き込まれた。
    スケールが大きいのと、設定がめちゃくちゃなのがいい。

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著者プロフィール

鈴峯紅也
一九六四年千葉県生まれ。ライター歴二〇年ののち、二〇一五年十二月に『警視庁公安J』で警察小説の作家としてデビューし、たちまち人気を博す。主なシリーズとして「警視庁公安J」シリーズ、「警視庁組対特捜K」シリーズ、「警視庁監察官Q」シリーズ、「警視庁浅草東署Strio」シリーズがある。近著は『警視庁公安J クリスタル・カノン』。

「2022年 『パーティーゲーム 警視庁組対特捜K』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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