- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199008405
作品紹介・あらすじ
恋人の夜刀が俺を鬼にしようとしている――!? 鬼使いの鴇守は、相棒の鬼・夜刀の企みに気づき愕然!! 今までにない鴇守の怒りに、夜刀は激しくうろたえる。そんな時、京に人食い怨霊が出現し、一族存亡の危機に!! 気まずいまま夜刀を使役するが、鴇守は戦いの中成果をあげ、次第に皆に認められる当主候補になっていき!? 永遠の時を生きる鬼と、儚い命を紡ぐ人間の異種恋愛譚、衝撃の完結!!
感想・レビュー・書評
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矢背と鬼との最終決戦であり、ときもりと夜刀の決着。
ときもりが、悩んで、考えて結論を出す過程がよく描かれていて、よかったと思います。
過去最大の敵と対峙しなければならない中、ときもりと夜刀の間には夜刀が勝手にときもりを鬼にしようとしたことで不信感が芽生えていた。
愛してるのに愛し合えない2人。鬼と人間に埋めようのない溝があり、2人は苦しむ。
苦しみと愛の中でときもりは最後の鬼使いとして決断をする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終巻。なるほど、そう来たか。鴇守を鬼にしようとしていることがバレて、夜刀との間がギクシャクしっぱなしの時間が長く、読んでてけっこうしんどかった。けっこう深刻な感情のすれ違いで、信頼関係も崩れてたから、あそこからどうやって修復させるのか興味深かった。結果、想像してたよりも納得感のある感じで2人の感情の変化を描いてくれたので良かった。
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うう、泣いてしまった。前巻で暗示されていた未来に、こっちを選ぶだろうな~と気楽に思った自分が悔やまれる。
愛し愛され主人公たちの姿を、楽しくコミカルに描いていたから油断してました。夜刀を失ってしまう局面にきて、初めて夜刀の辛さを実感した鴇守。王道ともとれる展開にも関わらず、夜刀の覚悟と鴇守の強い想いに打たれてしまった。
そんな鴇守の選択を犠牲とは思わないものの、置いていかれた右恭さんも辛かった。最後は救われたけど、彼のそれまでを思うと素直に良かったね!とは言えないような。だからこそ三人で歩く姿には涙を抑えきれませんでした。(でも右恭さんは満足なんだろうな涙)
おバカでひたむき一途なカッパの存在は心のオアシスでした。鴇守、たまには水かき褒めてあげて!(笑)
寂しいような温まるような複雑な想いが混じったラスト。冒険はともかく、その後の二人を何らかの形で覗き見ることができたらいいな…! -
なんだか予想外の終わり方でした。
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最終巻。思ったよりシリアスな結論でした。まさかのカッパの活躍。