- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199009631
作品紹介・あらすじ
ワケありななんでも屋の青年×生活能力ゼロの若手棋士の星v
幼い頃の想いが時を経て成就する恋の頂上決戦!!
食事も摂らず駒を動かし、棋譜を眺めて呟くばかり――。対局前は廃人同然の棋士の世話を請け負った何でも屋の大須賀。そこで再会したのは、若くして七段となった棋士期待の星・灰谷雪。小学校で別れたきりの幼なじみだった!! 詰将棋を教わるほど仲が良かったのに、雪はなぜか無反応で…!? 一期一会の対局に魂を削り名人を目指す、雪の真意とは――13年を経て、もう一度始める切ない初恋!!
感想・レビュー・書評
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何でも屋で働く大須賀と、将棋しか出来ない雪。子供の頃の幼馴染み同士の2人が出会うところから始まる話。理由は違うけれど自分に自信のない2人。過去の悲しい出来事や雪の言葉足らずな感じも加わって、大きくすれ違うのがもどかしい。それでも、大須賀と再会したことで、雪が「人間らしく」なったのかな。と思えた。自分の気持ちを表現するのが苦手そうな雪だけど、今後は大須賀が根気強く聞き出してくれそう。同じ目標ではないけれど、それぞれ夢に向かって努力していく2人が差さえあっていくのかな。と思えて嬉しくなった。
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話はすごく良かった。
将棋に熱中するあまり、日常生活にも支障をきたしてしまう棋士と、なんでも屋から派遣されてきた幼馴染。
再会から、互いを知り理解を深め、恋をして過去が明かされ選択を迫られる。恋に溺れるだけではない自立する主人公たちも良かった。
ただ、将棋に詳しくなくても読めるレベルではあったけど、良くも悪くも将棋部分が熱いので、読んでいてちょっと冗長だったかな。
本編をもう少し短くまとめて、ラブラブな短編でもつけてくれてたら個人的にベストでした。