- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199051135
作品紹介・あらすじ
あざやかな赤い髪、黒と銀の軍服に包まれた長身。捕虜交換式の帝国軍代表としてイゼルローン要塞に現れたのは、ローエングラム侯ラインハルトの腹心キルヒアイス上級大将だった。同盟側の代表ヤン・ウェンリーは、はなやかな式典の裏に隠されたローエングラム侯の思惑を察知する。同盟にせまる危機を未然に防ぐべく、ユリアンたちを連れて首都ハイネセンへと向かうヤン。しかしその航路には、思わぬ事件が待ちうけていた。
感想・レビュー・書評
-
(上巻の感想からの続き)
確かに各登場人物とのやり取り、日常生活のエピソードなどはSFとは関係ない部分も案外あったが、やはりイゼルローンからハイネセンへ捕虜を運ぶエピソードを物語の核に持ってきて、作者はいささかも恐れず、真っ向から勝負してきている。
また膨大な登場人物が登場する本シリーズにおいて実はほとんど名のみでしか紹介されていない人物、特にリンツ、イワン・コーネフなどは如何に人間くさい人物かも記されていて、物語、いや彼らに深みが増した。
しかし、本作はいつもの5ツ星よりも1つランクを下げて4ツ星とする。
理由は本書にも書かれているが、物語の構成上、ユリアンの1人称叙述であるのはともかくとして、ユリアンの妄信的なまでのヤン崇拝の様がちょっとくどかった。作者としては彼の親愛の度合いを伝えたかったのと、ヤンとユリアンの絆の強さを示したかったという意図があったのだろうが、ちょっと食傷気味。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ユリアンの日記後編。
ヤンに対する尊敬の思いが伝わってきます。 -
終盤は内乱あるんだけど、この豪放磊落な感じがたまらん。
キャラが生き生きしてる。
完全にキャラ萌え読みだったかも。 -
仮想宇宙歴史物。
つくづくコーネフいい人だなぁ。 -
ファンにはたまらん下巻です
-
みんなだいすきだ。
-
小説です。昔もっていた新書版をなくしたもので‥つい購入。
まだ亡くなっていないかたがおおかったので‥好きな作品です。 -
読んでいて楽しかった。
ヤン艦隊に入りたい人にはめちゃくちゃオススメ。 -
銀河英雄伝説、ヤンウェンリーが大好きです。
-
文庫版だと上下巻。
元祖徳間新書版だと1冊です。
この人のせいで紅茶にはまり、人を否定しない考え方を未熟ながらしていこうと思った高校生の日々(あおいはる) -
これもさくさくと上下読み終えてしまう。「友達?誰が?」仲良きことは美しき哉(笑)。
-
後半はドールトン事件に遭遇する。ユリアンにとってイゼルローンは居心地の良い場所であったが、それが同盟軍では例外的な場所であることに気付かされる。官僚的で無能な軍人を目にする。最初から問題を共有すればよいのに秘密主義で、手に負えなくなってから問題解決を押し付ける。最悪である。
ヤンはクーデターを予期していたが、未然に防止することはできなかった。これは、それほどヤンが凄くない存在にしてしまいかねない。外伝のドールトン事件で無駄に時間を費やしたことで対策の時間が不十分になったと説明付けている。 -
【79】
-
捕虜交換も終わり、帰還船に便乗したヤン一行。しかし、予定になってもなかなか着かない。帰還兵の中に自分をだました元恋人がいた事で航海士が航路をめちゃくちゃにしていて...そして時間を惜しむ旅でなんとか3日間ハイネセンで過ごし、出発したが、恐れていたクーデターが勃発してしまった。
イゼルローンからの往復の旅を中心にしたユリアンの日記。