憂鬱な朝8 (キャラコミックス)

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199607714

作品紹介・あらすじ

亡き先代の面影が残る鎌倉の地で、思い出す確執と擦れ違いの日々──暁人の渡英が迫る中、過去と向き合った桂木は「二年間は長すぎます」と本音を吐露してしまう。そんな真摯な桂木に、暁人は「一緒に英国へ行かないか?」と旅券を渡して…!?久世家を守り、未来を繋げるために、二人が歩んだ恋の軌跡、ついに感動の最終巻!!

感想・レビュー・書評

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  • ついに最終巻。1巻から徐々に変化してきた表紙の二人と背景の明るさが、幸せな結末を象徴するかのようにラブラブで純白~!!そして銀時計。胸アツです…

    改めて、絵の麗しさにうっとりですよ。口絵の見つめ合いアングル最高でした。指の絡み具合といい、もう底知れない萌えが湧き上がってきます…
    やはり今回のストーリーのクライマックスは、久世家の行く末のために英国留学を決意した暁人に、2年は長いとあのクールビューティが弱音を吐いちゃうところでした。もう、たまりませんでしたね…キューンとなっちゃいました。
    一見、ただの恋人同士のイチャコラなやりとりのようだけど、ずっと二人を見守り続けてきた読者のみんなにとっては、二人の関係が上下も敵対もない素のままになって、やっとここまでたどり着いたのかという感激があるんですよ~!

    そうですよね、2年は長すぎですよ。それを信じて耐えるだけの揺るぎない愛情が二人にはあるんだと思うとそれだけで涙が…
    桂木の庇護も必要ないくらい成長した暁人と、真の自分を取り戻しさらに強く美しくなった桂木ですよね。
    それでも出航の朝のシーンは離れがたかった二人の姿にまた涙でした。銀時計のところすごく良かったです。ああいうのに弱い…
    キスシーンがきれいです。すごく互いへの愛を感じることができてほんとに好き。

    あと、良かったのが石崎家の結婚騒動の結末でした。
    やるよね、桂木やっぱりすごい!まさか、総一郎たちがあんな風にうまくいくとは思ってなかったのでびっくりしました。どんどん古い因習を打ち破って、自分たちの幸せを追求していく登場人物たちにすっきりした気持ちになりました。

    小さな直矢を未来の当主として迎えるラストも、すごく希望を感じることができて良かったです。
    10年という長い年月をかけての大作ということになりますが、それ以上にBL史上に残る名作になったのは間違いないですよね。

  • 暁人の渡英について行かなかった桂木、ショックだったけどでもそこが桂木らしいよね。最後まで至上の2人だわ。鎌倉で過ごした2人の日々も清廉だなあ。桂木が自分の意思でやってのけたこととても良かった。二人の愛永遠だわ!不朽の名作だ。

  • 巨作すぎる
    当時の時代背景や設定が難解で数十回読み返したけどその分カップルへの理解度と愛が深まりますますハマる

  • 絵、ストーリー、全て好き
    ハッピーエンドがうますぎる。

  • 最終巻。終始感動してました。
    途中巻は、どうなってしまうのだろう、二人が幸せになる方法はあるのだろうか?と不安になりながら読んでいたけれど、二人がともに生きる道を見つけられてよかった。奇跡みたいな二人だなと感じます。
    ずっと桂木に感情移入してしまっていたので、彼が家のしがらみから解放され、自分の道を手に入れられたことに、心底感動しました。
    この時代の華族社会や情勢、恋愛を、こんなに綿密に重厚に描ける日高ショーコ先生、本当にすごい。
    二人の未来に幸あれ。

  • [ふゆ side]

     あらためて、1 巻から通して読みました。連載を追っているときもとても楽しかったけど、通して読むと、徐々に変化していく雰囲気がライブで伝わってきて、細々と差し挟まれていた伏線等も、当初読んでいたときの理解とは違う意味が込められていたことがわかったりとか、とても面白く読みました。結果的に、自分がいちばん燃えたのは、5 巻の夜会でした。見どころが多すぎて、すごい! そして、後半の甘さっぷりが、たまらん甘いっ! そして、ふたりともものすごく賢いししっかりしているからつい忘れそうになるけど、実は若いんだよなということを、つくづく感じたりしました。

  • 大正時代の子爵家の当主とその元家令との複雑な家族関係の中での恋愛第8巻にして完結編。全て丸く収まり、大団円。お互いの想いを確認しあい、それでもなおかつ二人の未来に向けて抜かりなく布石を打つのがさすが。

  • いやー本当にいい作品でした。リアルタイムで終えたことに感謝しかない。
    すごくいいラストだった。欲を言えばもっと二人が見たい。スペシャルブックに期待。

  • とうとう終わってしまいました。
    読み応えのある壮大なストーリーでした。

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著者プロフィール

日高ショーコ
東京出身の女性漫画家。
同人活動を経て、2004年『BE・BOY GOLD』(リブレ出版)にて、『リスタート』で商業誌デビュー。
代表作『花は咲くか』が2018年に実写映画化されている。

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