- Amazon.co.jp ・マンガ (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199804175
作品紹介・あらすじ
巡と頼子は同棲3年目。
週に一度だけふたりの休日が重なる日曜日に、おいしい燻製をつくってふたりで楽しんでます。
友達の結婚式に出席していろいろ意識する巡。些細な喜びを素直に受け入れられない頼子。趣味を
通して頼子近づいていく寺西さん。みんなが燻製を通して近づいてゆく。読めば思わず始めたくなる、
おいしい燻製ご飯と同棲の日々。待望の第6巻!
感想・レビュー・書評
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今回も手堅く美味しそうな一冊。
ところでこの作品、基本的には主人公の自宅で自家製の燻製を作って食べる話なので舞台設定とかこれまで気にして読んでいなかったのだけれど、今号には旅行回があって、なんだか特急サンダーバードっぽい形の特急に「0」と書かれた番号のホームから乗車し、向かった先はなんだか私自身が見た事ある気がする湖があって、見覚えのある温泉配湯所があって、浮御堂があって・・・ってこれ片山津温泉じゃないか?と思ってたら、主人公達が泊まるホテルの外観が明らかに自分も泊まった事のあるホテルとそっくりでびっくり(韻を踏んだ)。
という事は、0番線のあったホームはやっぱり京都駅だし、京阪神あたりが舞台地だったんだなぁ・・・と思って他のページを読み返してみたら、これまた見覚えのあるJR高槻駅前の風景が描かれていた。
作者の方は京都精華大のご出身らしいので、このあたりが舞台になっていてもなんらおかしくはないんだけれど、自分自身が勝手に東京近郊あたりの舞台設定だと思い込んでいただけあってちょっと驚きだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上手く言えんのだけど、「やっぱ、この食漫画、好きだなぁ」と思った巻だった、この(6)は
急激に質が上がった訳じゃない。(5)からわずかに良くなっているだけ
でも、なんか、こう、妙に良い具合で、心にストンと来た
どの回、どのシーン、どの台詞が、自分の琴線にはまったのか、いざ、感想を書こうとしたら、分からなくなってしまった。でも、良い漫画って、案外、そんなもんかもしれない
ストーリーがリアルってのは、食系の漫画で強みになる要素だよな
『食戟のソーマ』のリアクションが派手な料理勝負や、ヤンキーが食で友情を強めていく『頂き!成り上がり飯』、異星人のヒロインが食と恋の味を学んでいく『クミカのミカク』も楽しめる
ただ、現実的な親近感が湧くのは、この『いぶり暮らし』が漂わせる雰囲気だ。これは、『ワカコ酒』にも似たような薫りがある
同棲しているからこそ、恋人がぶつかる、ちょっとした壁や、社会人特有のモヤモヤ、傍目から見れば小さいけど、当人には凄い嬉しい出来事などを誇張しすぎず、燻製料理の良さを支える土台にしている点は、ほんと、凄い
料理漫画として、ほんと、読ませてくる
この『いぶり暮らし』は、ほんと、燻製に対してのイメージを変え、ハードルを下げたと思う。結構、増えたんじゃないか?この良さに触れ、燻製にチャレンジした人。うちの父親も随分と、はまってしまったよ・・・
どの回がお勧めですか、と聞かれたら、正直、全て、と答えたい。けど、この答えが漫画読みとしてアウトなのは百も承知なので、一つに絞ろう
ストーリーで選ぶなら、第44話「小腹に嬉しいスモークビーフジャーキー」だ。この『いぶり暮らし』を読んでいる漫画読みで、社会人の比率がどれくらいかは分からん。ただ、私は頼子さんの葛藤に共感できた、何となく。会社勤めしてると、学生の頃と比較して、100%満喫できなくなった気がする。どこかへ泊まりで旅行に行こう、と誘われても、つい、自分の穴埋めを他の人に押しつける事に対し、気が咎めちまう。最近、まじまじと、休むのが下手になった、と感じる、休み明けに
料理で選ぶなら、何と言っても、第46話「霜降り燻りの幸運サーロインステーキ」である。燻製は難しい、って思い込みを払拭しているけれど、こういう特別感がある燻製料理を目の当りにすると、「おぉ」と唸っちまう。人間、お日様に顔向けできる生き方をしてるってんなら、たまには贅沢したってバチは当たらん。良い事があったら、素直に喜ぶ方が心身の健康にはいいぜ
この台詞を引用に選んだのは、素直でいいな、と思ったので。本当に美味しいものって、人間から語彙力を奪い去るよ?そういうものを食べられ、「美味い」しか言えない瞬間って、ほんと、幸せがマックスな気がする -
201709/巡もたいがいだし、よりちゃんもうざいし上目線だしで、やっぱり主人公カップルが好みではないけど、お互い自覚しつつ成長していこうとしてるとこがかかれてるのでいい。そして燻製は毎回どれもおいしそうで試したいけど、煙とかハードル高く思えてしまう…。