枕草子 (プリンセスコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
3.50
  • (5)
  • (4)
  • (11)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 44
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784253074001

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  作者の歴史漫画を読み続ける契機となった、「春霞の乱」。
     河村作品のヒロインは、気の強い美女か控えめで健気な女性か悪女か、ほぼ三系統に分けられる。
     おたあジュリアの美しさと気丈さは、強気な美女系の走り。
     徳川家康の権力に屈しなかった異国の姫の存在を、初めて知った当時は驚いた。
     慕い合いながら結ばれずに死に別れた、幼馴染みの小西行友との悲恋が痛くて仕方ない。

     「緋色の蝶」は、平教経と従姉の徳子の、恋情未満の淡い交流。
     男性キャラの類型として、好きな女に頭の上がらない男も、河村漫画には結構多い。
     また、平敦盛の討死と熊谷直実の出家の関連は怪しいとも聞くが、「幻夢」での庶民の娘を交えた無常観は、素直に受け止めてみてもいい。

  • 河村恵利の初単行本らしい。「枕草子」(藤の花、もののけの2編)、「春霞の乱」(おたあジュリア)、「緋色の蝶」(平教経と徳子)、「幻夢」(平敦盛)を収録。
    「枕草子」は光瀬龍原作だそうだが、刊行されているのだろうか? 中宮定子と道長のあいだに淡い交情があったという、大胆だが、ありえない設定が興味深くはあるが、その設定で、道長の中関白家への仕打ちはどう説明されるのだろう? まあ、この作品では、道隆も健在な時期しか扱っていないので、いいんですけどね。

  • 【5作収録】
    ・清少納言が仕える藤原定子の幼き日の藤原道長への恋心
    ・人から人へと病のように移り歩く内親王の霊の話
    ・豊臣秀吉による朝鮮出兵の折に連れて来られた少女おたあの話
    ・平清盛の娘・徳子と従兄弟の教経の幼き恋
    ・平敦盛と、その敦盛に瓜二つだというおかげで襲われ顔に一生消えない傷を負った少女の兄妹のような淡い恋

    (2008/1/1 読了)

  • 河村さん大好き!特にここから始まる時代物…「時代ロマンシリーズ」大好き!

全5件中 1 - 5件を表示

河村恵利の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×